「独特なタッチで相手を抜き去るとか意識している」

左サイドで存在感を示し、前橋育英の攻撃を牽引した平林。写真：金子拓弥（サッカーダイジェスト写真部）

［高校選手権１回戦］前橋育英 ３－１ 立正大淞南／12月29日／ニッパツ三ツ沢球技場 【PHOTO】全国高校サッカー選手権大会19代目応援マネージャーの藤﨑ゆみあさんも登場！全力の笑顔で入場行進！ 　12月29日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた第102回高校サッカー選手権の１回戦で、立正大淞南と対戦した前橋育英は３－１で勝利し、２回戦へ駒を進めた。 　この試合で２ゴールを挙げた前橋育英の２年生FWオノノジュ慶吏の活躍もさることながら、ひと際目を引いたのが、左サイドハーフでフル出場した１年生MF平林尊琉の高いテクニックだ。 「独特なタッチで相手を抜き去るとか、右足で触って相手を誘うことを意識している」という23番は、相手がプレスをかけてきたタイミングを見極め、両足を使って巧みにかわして左サイドを抜け出し、何度もチャンスメイクしていた。 　また、カットインしてシュートに持ち込んだり、相手DFの裏を狙って動き出したFWに縦パスを通すなど、チームの攻撃を牽引。数々の秀逸なプレーには会場からどよめきが起こっていたほどだ。 　得点に絡むことはできなかったが、試合後に山田耕介監督が「時折、片鱗を見せていた」と評したように、ボールを持った彼からは何かやってくれそうな雰囲気を感じた。 　31日に同じくニッパツで行なわれる２回戦で前橋育英は、神戸弘陵と対戦する。「次はゴールとアシストができるよう頑張りたい」と意気込んだ平林のプレーに注目だ。 取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）