阪神・桐敷が救った! 満塁ピンチで気迫の2K「腹をくくった結果。ちゃんと三振を取れたのが良かった」
◇セ・リーグ 阪神5-4ヤクルト(2024年4月27日 甲子園) 阪神・桐敷のパワー投球が、ツバメ打線の勢いを止めた。満塁の走者を背負っても、気持ちも投球も一歩も引かない。最後は赤羽を148キロで空振り三振。甲子園と一塁ベンチの温度を3年目左腕が上げた。 「腹をくくった結果。ちゃんと三振を取れたのが良かった」 2点優勢の7回1死満塁で大竹をリリーフ。岡田監督も「同点はあかん」とリードを死守することを桐敷に託していた。内角をしっかり攻めて、中村を空振り三振。代打・青木に押し出し四球を与えたが、それでも動揺はしない。役割を果たした価値ある15球だった。 「強く内を攻めることが一番重要だった。真っすぐを強く、と意識していた」 4日のDeNA戦、(京セラドーム)そして5日のヤクルト戦(神宮)と満塁場面で2安打を許していた。土壇場を死守してこそ、信頼もされる。三度目の正直で、打たせないというミッションを達成した。これで7試合連続無失点。岩崎、ゲラにつなぐ勝利の方程式を甲子園も見届けた。お立ち台では大竹がプレゼント贈呈を明かした。その気持ちが桐敷の力にもなる。(鈴木 光)