使用済み燃料きょう搬入 国内初、青森の貯蔵施設へ
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料69体が26日、国内唯一の中間貯蔵施設(青森県むつ市)に搬入される。同日朝、運搬船が施設近くの港に入り、午後、施設へ移す作業を始めた。核燃料が原発外の保管専用の施設に運び込まれるのは初めて。全国の原発で増え続ける使用済み燃料の保管場所の逼迫解消が課題となる中、「最長50年」を期限とする一時保管が事実上始まる。 東電は柏崎6、7号機の再稼働に備え、施設への燃料搬出を進める。69体の燃料が入った長さ約5.4メートル、直径約2.5メートル、重さ約120トンの金属製の容器1基を積んだ専用の運搬船が24日、柏崎原発敷地内の港を出発。25日に中間貯蔵施設近くの港の沖合に到着していた。26日は港で容器を輸送車両に乗せ替え、敷地内に運ぶ。検査を経て10月末に正式に操業を始める。 施設を運営する「リサイクル燃料貯蔵」(RFS)は東電と日本原子力発電の出資会社。施設では2社の燃料を最大で5千トン受け入れる。