松下洸平さん「スティーヴィー・ワンダー、ボーイズⅡメンなど’80年~’90年代のR&Bが僕のルーツ」特別インタビュー|CLASSY.
ドラマに映画、舞台、音楽活動と大活躍している松下洸平さん。穏やかで癒し系なイメージがありながら芯の強さも感じさせる松下さんが考える強さと優しさにクローズアップ。12月にリリースされたアルバム『R&ME』と開催中の全国ツアーのお話もたっぷり伺いました。
普段、お会いできないファンの方と音楽でつながれて一緒にいられるのは僕にとってもスペシャルなこと
――12月に発売されたアルバム『R&ME』。どんなことを意識して制作しましたか? 「タイトルでもある“音楽と自分”“リズムと自分”がしっかり表現できるアルバムにしたかった。『松下洸平ってどんな音楽をやってる人?』って聞かれたときに、これですって渡せるアルバムにしたいという意識が強かったですね。R&Bなどのブラックミュージックが自分のルーツであることも伝えたかったので、その世界の第一線で活躍しているプロデューサーの方々と一緒に曲作りをさせていただきました。今の自分の音楽や、自分のやりたいことを示せる一枚になったと思います」 ――自身のルーツというR&B。特に影響されたアーティストや楽曲を教えてください。 「スティーヴィー・ワンダー、ボーイズⅡメンなど’80年~’90年代のR&Bが僕のルーツです。ずっとそういう音楽を聴いて育ったし、誰かに教わったとか勧められたわけではなく、当時よくラジオから流れてくるR&Bに説明しがたいときめきを感じたんですね。中学1~2年の頃かな、デスティニーズ・チャイルドの『サヴァイヴァー』って曲をラジオで聴いたときは『何!?このカッコいい音楽!』ってめちゃくちゃ衝撃的だったのを覚えています。また、中学の頃はTRFさんがテレビの音楽番組で踊ってるのを見てカッコいいなと思って。当時はヒップホップが音楽のジャンルなのかダンスのジャンルなのかもわからなかったけど、食いついていた記憶があります」 ――完成した『R&ME』を聴いたときの率直な感想や手応えはいかがでしたか? 「嬉しかったですね。あとは届けるだけだなと。今やりたいことが全部できましたし、僕としては手応えも感じてます。僕もそうですが、ご一緒してくれた皆さんがすべてにおいて本当に妥協せずに作ってくださったので、満足いくものができたと思っています」 ――アルバムをひっさげた全国ツアーも始まりました。楽しみにしていることは? 「音楽活動を再開して2年以上経つんですけど、初めてお客さんの声が聞けるのは楽しみですね。前回のツアーの最後のほうでは、声出しはマスクをして隣の方に迷惑にならないボリュームで、みたいな感じでしたが、今回は声を我慢したりセーブせずに出せるというのが、僕にとっても来てくれる人にとってもノンストレスで全力で楽しめるライブになると思うのでそこは楽しみです」 ――「キャー!」っていう歓声でしょうか? 「それすらもわからないので(笑)。楽しみですよね。僕のライブってどういう感じなんだろ(笑)」 ――今回のライブでは松下洸平のどんなところを見せたいですか? 「『R&ME』のリード曲にもなっている『君を想う』しかり、自分の歌声をしっかり届けたいと思っています。エンターテインメントというか、ショーとしての面白さも追求したいですけど、それ以上に自分の声を届けたい。もちろん照明やセットなどそこでしか見られない、皆さんに楽しんでいただけるような演出は前回以上に考えていますけど、凝りすぎないようにしたいです」 ――自身最大規模となる全国ツアー。松下さんにとってライブの魅力とは? 「普段、芝居の現場にいるとなかなかお会いできないファンの方と音楽でつながれて、同じ空間、同じ時間に一緒にいられるというのは僕にとってもめちゃくちゃスペシャルなことです。自分で作った曲たち、自分の思いが詰まったものをパフォーマンスして、それを聴いてくれる人がいるというのも幸せな場所だと思います。ショーとしての完成度も歌唱もMCもすべてが僕にしかできないことでありたいし、松下洸平のライブに行くのは楽しいって言ってもらえるもの作りをしたいし、それが伝わって嬉しい感想が聞けるとやってよかったなって思えます」 ――ファンの方にはMCも楽しみですね。 「僕、ずっとしゃべっちゃうんで(笑)。毎回、同じようなことを言ってるんですけど、ちょっとずつ削っていかないと(笑)。僕のファンの方々は優しい方ばかりなのでずっと聞いてくれるんですけど、しゃべりすぎもよくないなと思うんで。本当に気をつけます(笑)」