福島県富岡町で協働型インターン 学生が若い視点で復興考える 課題探り解決案発表
学生が福島県富岡町で企業関係者や町民と交流しながら地域振興や特産品開発に取り組む地域協働型学生インターンシップが27日、始まった。9日までの2週間、町内の企業で研修し、若い視点で東京電力福島第1原発事故からの復興やまちづくりの課題、需要を探り、解決のアイデアを発表する。 富岡町の主催。福島大地域未来デザインセンターが協力し、とみおかプラスが運営する。東北芸術工科大と桜美林大、東京工大大学院の1年生から修士2年生の5人が参加している。 初日は町内のトータルサポートセンターとみおかで全体ガイダンスを実施し、とみおかプラスの担当者や受け入れ企業の代表者から町の現状やインターンシップの概要、目標などについて説明を受けた。 5人はそれぞれ、報徳バスや環境省特定廃棄物埋立情報館「リプルンふくしま」、バウムクーヘン専門店「BAUM HOUSE YONOMORI」で活動する。地域に密着した公共交通機関であり続けるために必要な事業や情報発信の方法、地域資源を生かした商品や事業発展の策などを考え、最終日に発表する。町内や東京電力福島第2原発なども巡り、町の現状を知る。
桜美林大教育探究科学群2年の福本奏葉さんは体験を通じて被災地の現状に理解を深めたいと参加した。リプルンふくしまで活動予定。「職員の方々が自負する仕事や役割を伺い、学びを深めたい」と意気込んでいた。 (相双版)