【予想スタメン】日本代表、きょう19:10KOシリア戦で先発大幅変更へ…久保や冨安ら起用のリスクは?
「上手い選手がハードワーク」
そうしたことを踏まえてポジションを見ていくと、GKはホームグラウンドとなる大迫敬介(サンフレッチェ広島)が有力か。日本にとって自慢のセクションとなりつつあるディフェンスライン、3バックは右が冨安、中央はミャンマー戦でボランチに途中投入された板倉滉(ボルシアMG)、そして左は町田浩樹(サンジロワーズ)という強力なセットが予想される。シリアは192cmのFWオマル・アルソマにロングボールを入れてくる攻撃が多く、相手が1トップにしても2トップにしても、しっかりと跳ね返すことが求められる。さらに飛び出してくる選手をいかに捕まえるか。基本3人でピッチ横幅68メートルをカバーする中で、カウンターの対応も見所になる。 右ウイングバックは森保監督が前日会見で「ミャンマー戦でシャドーのポジションでプレーしてもらったので、チームとして戦術の幅を広げられるようにしたい」と言及した通り、堂安律が所属クラブのフライブルクでも経験している同ポジションでテストされそうだ。その堂安について森保監督は「上手い選手がハードワークして攻守ともにチームに貢献するという部分、期待したいと思いますし、こんな上手い選手がこんなハードワークするんだっていうところをまた将来日本代表を目指している子供たち、サッカー少年少女に見てもらえたら嬉しい」と期待を寄せる。 左ウイングバックは上記の通り、長友のコンディションも気になるが、前日練習で前田が別メニュー調整だったことを踏まえると、最も可能性が高いのは相馬か。もちろん試合の途中で長友の投入や旗手の起用、あるいはミャンマー戦で結果を出した中村を出して新たな組み合わせをテストする可能性もあるが、スタメンとしては相馬を予想する。ミャンマー戦は右ウイングバックが菅原由勢(AZ)で、サイドバック的な立ち位置で、左の中村を前に上げる役割を果たしていた。シリア戦は右が堂安になると想定するなら、左がどう関係していくのかは今後の組み合わせを考える意味でも興味深い。 ボランチはミャンマー戦で出番の無かった遠藤航(リヴァプール)と田中碧(デュッセルドルフ)のコンビが既定路線だろう。あとはGKの大迫と同じくホームグラウンドでの代表戦となる川村拓夢(サンフレッチェ広島)が、ピッチ上でお披露目となるかどうか。2シャドーの右は久保をスタメンで起用する可能性もあるが、A代表経験の少ない鈴木をより長い時間で見るチャンスでもあり、左の南野拓実(モナコ)とのコンビを予想する。ただし、二人とも右利きのアタッカーで、2列目ならどこでもこなせるため、蓋を開けたら左右が逆になるかもしれない。 1トップは上田綺世(フェイエノールト)でほぼ間違いないだろう。ミャンマー戦では同ポジションの小川航基(NECナイメヘン)が2得点1アシストの活躍、さらに直接ボールに触らなかった中村の先制点や堂安による追加点でも、ゴール前でディフェンスを引き付ける効果を見せており、これまで4-2-3-1や4-3-3で結果を出してきた上田としても、改めて1トップ2シャドーの形でも存在感と結果を示してもらいたい。
河治良幸