完成間近のマンション「解体」決定 “富士山”が原因か… 景観に反発も 東京・国立市
建設前、こうした状況を懸念した住民から、「景観が損なわれる」と、反発の声があがっていたのです。 別の住民も、市内から見える富士山の写真を撮影していましたが、マンションが建ってからは、次の写真のような状況に。
近隣住民 「日常的にこの景色を見てた者としては、非常に残念なこと」
建設した積水ハウスは、マンション周辺の影響について、着工前に住民との話し合いを行っていました。 当初、11階建ての予定だったマンションですが、市民からの反発を受け10階建てに変更。しかし、これにも多くの市民が反発し、陳情を受けた市長が、積水ハウス側にさらなるボリューム感の低減などを求める指導書を交付しました。これを受け、さらに2メートルほど低くする変更案を出したものの、反発の声は収まりませんでした。 一方で、市の基準や法令は満たしていたため、去年1月にマンションの建設が始まったのです。 それから約1年半。完成を間近に控えた先週に事業中止と解体が決定。 積水ハウス 「建物周辺の影響に関する検討が不十分であった」 契約者には、順次、返金などの対応を行っているということです。 (6月10日放送『news zero』より)