【日本株】グロースよりバリュー、小型より大型が好調。「業種別・スタイル別の株価動向」を検証【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
グロースよりバリュー、小型より大型が好調で、東証要請の業種別・スタイル別株価への影響は大
次に、スタイル別のパフォーマンスをみると、大型バリューであるTOPIX 500バリュー、が32.8%で最も高く、次いで小型バリューのTOPIX Smallバリューが24.9%、大型グロースのTOPIX 500グロースが21.1%、小型グロースのTOPIX Smallグロースが11.4%となっています。つまり、東証の要請後、スタイル別の株価動向からは、グロース株よりもバリュー株、小型株よりも大型株が、選好されている様子がうかがえます。 以上より、東証の要請をきっかけに、企業が積極的に資本効率の改善に取り組むことでPBR1倍割れの状況が改善するとの見方が割安株の物色につながり、配当が増えるとの期待が高配当株の物色につながったと推測されます。また、割安株や高配当株が多いとされる内需株や、海外投資家が好む傾向の大型株が相対的に高いパフォーマンスを示していることから、東証の要請は業種別・スタイル別の株価動向に大きな影響を与えたと判断されます。 (2024年1月25日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【日本株】グロースよりバリュー、小型より大型が好調。「業種別・スタイル別の株価動向」を検証【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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