DeNA、七回一挙6点逆転マシンガン!3連勝で4位浮上 筒香V打「村田さんの前で打ててうれしい」
(日本生命セ・パ交流戦、ロッテ3-13DeNA、2回戦、DeNA2勝、12日、ゾゾマリン)16安打で今季最多の13得点と爆発したDeNA打線の火付け役となったのは、筒香嘉智外野手(32)だった。1点を追う七回1死満塁で右中間へ逆転の2点二塁打を放ち、3連勝とリーグ4位浮上に貢献。尊敬するロッテ・村田修一打撃コーチ(43)の前での一打に「村田さんの前で打ててうれしい」と声を弾ませた。 【写真】七回、生還した筒香、山本を迎える牧らDeNAの選手たち。終盤の猛攻で今季最多の13得点をマークした 3打数無安打で迎えた4打席目。1ボールから内寄りの速球を軸回転で捉え、二塁ベース上で両拳を掲げた。そこから適時打が続き、一挙6得点。この回は打者10人で4連打を含む6安打を集める猛攻を見せた。三浦監督は「勝負どころで結果を出してくれた」と筒香をたたえた。 試合前練習での出来事だった。筒香が村田コーチのもとへ歩み寄り、打撃の助言を求めた。内容については「僕からは話せません」と語るにとどめたが、身ぶり手ぶりを交えたやり取りは約5分間にわたった。 米球界から5年ぶりに復帰し、再び背負う番号は「25」。かつてベイスターズの主砲を担った通算360本塁打の村田コーチから受け継ぎ、自身のメジャー挑戦後は空いたままになっていた特別な数字だ。在籍期間が重なったのは2年目まで。それでも、村田コーチが巨人に移籍した後もオフの自主トレーニングで師事し、貪欲に技術を吸収した。 「一緒にプレーする機会はそこまで多くなかったけど、たくさん学ばせていただいた。村田さんの後に、この番号をつけさせてもらったのは光栄なこと」。憧れの師の前で成長の跡を刻み、背番号25の重みをかみしめた。(鈴木智紘)