国指定史跡「崎山貝塚」発見から100年 縄文の歴史・文化を後世に伝える 岩手・宮古市
岩手めんこいテレビ
岩手県宮古市にある縄文時代の遺跡「崎山貝塚」が見つかってから2024年でちょうど100年となりました。 縄文の歴史や文化を後世に伝える遺跡と博物館を紹介します。 宮古市崎山にある国指定史跡の「崎山貝塚」は、約6000年前の縄文時代前期から2500年続いた集落の遺跡で、発見から2024年でちょうど100年を迎えました。 崎山貝塚は1924年に全国各地で遺跡などの調査を行っていた考古学者の柴田常恵と県内で考古学の研究をしていた小田島禄郎の二人が発見しました。 その後1996年に縄文時代中期の大規模な土木造成工事の跡が日本で初めて完全な形で見つかり、全国的にも貴重な遺跡とされています。 遺跡に併設している「崎山貝塚縄文の森ミュージアム」には、縄文時代前期に使用していたとされる銛の先端に付けられていた「銛頭」などが展示され、当時の生活のようすを今に伝えています。 宮古市教育委員会事務局文化課 千葉剛史主査 「こちらの釣り針ですけれども、縄文時代前期とか中期のあたりの釣り針になります」 また博物館には縄文時代のお墓の跡を再現したレプリカやウニの殻など当時の食料の残骸なども展示されていて、訪れた人たちは貴重な資料を見ながら縄文時代の宮古に思いを寄せていました。 来場客 「深く勉強すればもっと楽しいんじゃないかなと」「何千年前にこんなものがここの土地にあったっていうのが、それなりの文化があったんだろうからすごいなと」 宮古市教育委員会事務局文化課 千葉剛史主査 「シンボルになればうれしいですけど、宮古といったら崎山貝塚と思い浮かべていただければ幸せだなと」 博物館では100周年に合わせた企画展を7月13日から開催していて、発掘調査の様子を撮影した写真なども見ることができます。
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