世界に駄菓子を 菓子メーカーなど大阪で「だがしの日」イベント
駄菓子を囲んで親子の会話も弾む
ゲームに興じる子どもたちをサポートし、会場整理に当たる学生たち。昨年の夏以来、リーダーシップ養成研修の一環として、10数名の学生がプロジェクトに参加してきた。当初こそメンバーの動きが鈍かったものの、各自の役割分担が決まると、本番モードへスイッチオン。リーダーの小川みゆきさんは「子どもたちの笑顔がうれしい」と話していた。 駄菓子の袋を提げた8歳と5歳の兄弟は「食べきれへんほどもらった」と大はしゃぎ。時々兄弟げんかをするそうだが、「きょうは仲良くする」と平和ムードだ。弟君は筆者にも「ひとつあげるわ」と、ミルクボーロをひと袋プレゼントしてくれた。物心ともに余裕があると、気前がいい。かわいいマイバッグが駄菓子であふれ、「もうしまらへん」と嘆く女児のうれしい悲鳴も聞こえてきた。 保護者たちもにこやかな表情を浮かべる。「小銭を握りしめて近所の駄菓子屋へ通ったころが懐かしい」「僕らのころはチロルチョコが10円だったかな」「きょうは家族で駄菓子を囲んでいろいろ話し合うことにします」などと、感慨深げだった。 来年は東日本大震災で被災した宮城県石巻市でイベントを開催予定。再生途上の地域で暮らす子どもたちに、駄菓子で笑顔を届ける。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)