吉瀬美智子、避けていたバラエティへの出演増で新境地開く 反響の裏には“何事も真剣”な姿勢
■バラエティ番組出演増も新たな挑戦 ――今、新たに挑戦したいことはありますか。 昨年の終わり頃から、少しずつバラエティ番組に出演させていただくようになりました。これまでは番宣以外の出演をお断りすることもあったのですが、地元に貢献できたらと、4月からは福岡のバラエティ番組『じもちゃんねる』(テレビ西日本)にレギュラーで出演させていただいたり。いざ出演してみると新たな自分も発見できるので、今だからできる挑戦として、一つ先の扉を開いてみようという気持ちです。 ――今までバラエティ番組にあまり出演してこなかった理由は。 役者にバラエティ番組でのイメージがつきすぎると、視聴者の方がドラマを見たとき、役として受け入れにくくなるのではという心配から、なるべく避けていました。でも年齢とともに、演じる役の幅も広がってきたので、親近感を持っていただけるような、私の素顔に近い一面を見せてもいいんじゃないかなと思い始めて。
■『酒のツマミ』での姿に周囲から「素が出てたね」 ――バラエティ番組の中でも、昨年秋に出演された『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)では、お酒を10杯飲んで陽気なトークを繰り広げる姿が大きな話題になりました。 お話が得意ではないので、キャラクターで盛り上げることができたらと思ってのことだったのですが……毎回見せる姿ではないと思っています(笑)。 ――SNSでも、男女問わず「一緒に飲みたい」「かわいい」という声で大反響でしたが、吉瀬さんの周囲でもそんな反応はありましたか。 ありました。お友達からは「めちゃくちゃ面白かったよ」「素がまんま出てたね」って言われましたね(笑)。お酒を飲んで楽しくなっている姿は素に近いと自分でも思います。周囲でも「あの姿を見せたら、もっと幅が広がるのに」「もっと早くテレビであの姿を見せてほしかった」と言っていただいたのですが、実際にあの番組がきっかけで、これまでとは違うお仕事もいただけたのでありがたい機会でした。 ――ではこれから、バラエティでも吉瀬さんの姿が見られる機会が増えるかもしれないということですね。 たくさん反響があって、私の素の部分を求めてくださっている方がいたんだと感じたので、出演後にどんな反応をいただけるか確認しながら、考えていきたいです。頻繁に出てしまうと、飽きられてしまうでしょうし。 ――出るならしっかりと爪痕を残したいと。 見ていただく方の心に残るものがないと、出る意味がないと思うんです。何事も真剣にやっちゃうタイプなので(笑)。バラエティに出演させていただくからには、「面白かった」と言っていただけるようなことができたらと思っています。 ――ドラマのオファーに対して「自分にできるかな」と不安を感じると仰っていたことと通ずる考えというか、吉瀬さんの、仕事への慎重で真摯な姿勢が感じられます。 不器用なので、『アンメット』で演じている津幡さんと同じでリスクヘッジしておきたいというか。どんなお仕事も、私がやることでどうなるのか、私じゃないほうがよかったと思われたらどうしようとか、マイナスなことも含めていろいろ考え抜いたうえで引き受けています。 ――吉瀬さん自身も、津幡さんと同じ“安全の鬼”なんですね。そんな吉瀬さんは、お子さんとオンエアを見ることもあるとか。 見られるものは一緒に見ていますね。ドラマだと、子どもなりにハマる作品もそうじゃない作品もあって、途中で飽きて別の部屋に行ってしまうこともあるんです。今期の『アンメット』にはどんな反応をするのか、今から楽しみにしています(取材は放送前)。