保護者「ショックが大きすぎる」教師が生徒の資料に"うその病名"つけて「幼児並み」の記載まで…北海道立高校のベテランなぜ
UHB 北海道文化放送
先生がなぜこんなことを…と驚くような行動の数々です。 札幌市にある北海道立高校の男性教師が、知的障害がある生徒の資料にうその病名を記入し、教師に共有していたことが分かりました。不適切な言動はそれ以外にも。
「すごく信頼していた先生だったのに…」「ショックが大きすぎて、人間不信になった」(生徒の母親) こう話すのは知的障害のある高校生の母親です。子どもは2023年4月から札幌市にある道立高校の定時制に通っていましたが、男性教師から数々の不適切な対応を受けました。 「内部文書における診断歴のない血管性認知症の病名を記載。保護者の同意なき心理検査の実施などの対応に問題があった」(道教委・第三者会議 大崎 康二弁護士) この問題を調べていた道教委の第三者会議は5月31日、報告書を公表。
この生徒について、男性教師は2023年3月、診断されたことがない「血管性認知症」という病名をつけた資料を配布。そのうえで「保持される情報量は幼児並み」などと記載していました。 不適切な行動はさらに… 男性教師は保護者の同意を得ずに、日常生活の能力を測る検査をしたり、保護者に生徒の転校や自主退学を促す発言をしたりもしていました。 関係者によりますと、男性教師は学校内でこんな発言も… 「この子、うちの学校無理」「親は親でサイコパスだ」「現実と妄想の区別が分かっていない」(男性教師の発言)
5月31日の会見には道教委も同席しました。 「生徒と保護者にご心配とご心労をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」(道教委 高田 安利高校教育課長) しかし、母親は納得できない点があると感じています。 「なぜ先生がこんなことをしたのかが分からない。理由が知りたい」「これでは改善につながらない」(生徒の母親) 生徒はいま、こう話しています。 「私は先生が好き」「今の学校に通いたい」「でも、うそ(の記載)はいけない」(すべて生徒)
UHB 北海道文化放送
【関連記事】
- 生徒の身上書に"うその病名" 北海道立高校定時制の男性教師が職場で配る…保護者の同意なしで発達検査も 「国の求める政策や進め方に反する」 北海道教育委員会の第三者機関は批判 北海道札幌市
- 自殺した高校生へ「きもい」「死ね」 “いじめ” と第三者機関が認定… 学校が加害側に『聴取しなかった』状況も判明
- 教員から理不尽なパワハラ受けた学生自殺…第三者委で”パワハラ認定”されるも道は自殺との直接の因果関係を否定 知事はコメント避ける 道立江差高等看護学院
- 見過ごされたSOSの教訓は生かされるのか…“いじめ”苦に当時中1の女子生徒自殺を受け基本方針改定―『疑いなどの情報を全教職員で共有』明記も子どもからは「隠そうとする教師もいる」との声も 北海道札幌市
- 前任校で発電機など盗んだ“音楽教師”送検 計31万円相当盗んだか… 現在勤めている中学校でも発電機などがなくなり余罪調べる 北海道函館市