【日本株】業績の上振れに期待できる「割安株」2銘柄!前期比53%の増益予想なのに“PBR1倍割れ”の「アイシン」、増収増益でもPERが10倍の「竹内製作所」に注目
【日本株】「割安株」でありながら好業績で上方修正にも期待できる「竹内製作所」と「アイシン」の2銘柄! 【図版】主要製品の販売が好調ながらPER10.2倍の銘柄! ●主要製品の販売が好調ながらPER10.2倍の「竹内製作所」や、 大幅増益見通しでもPBR1倍割れの「アイシン」に注目! 金利に先高観がある局面では、成長株よりも割安株が買われやすい。特に、好業績なのに株価水準が割安な銘柄は、大幅上昇が期待できる。 「今はトヨタ自動車(7203)などの大型株や、半導体関連株など一部の銘柄に投資が集中しています。そのため、それ以外に利益成長に対して、株価水準が割安になっている銘柄が多い。“好業績割安株”は、短期的には割安感から下値が堅く、中長期的には業績成長力を反映した水準まで株価は上がるでしょう」(金融ジャーナリストの岡村友哉さん) 割安感を測る指標といえば、PERとPBRが代表格だ。5月2日時点で、日経平均株価の予想PERは16.7倍。これに対し、増収・増益予想でもPERが10倍前後など低い銘柄はたくさんある。 また、PBR1倍割れの銘柄も多い。昨年、東証がPBR1倍割れの企業に対し、是正策の開示を要請した。この影響で「低PBR企業は株主還元策の強化や収益拡大に向けた投資を発表し、株価が大幅に上昇するケースが増えている」(岡村さん)ため、低PBR企業は注目する価値がある。 そこで以下では、業績上ブレに期待でき、PERやPBRが低い注目の割安株を2銘柄紹介しよう(※株価や配当利回りなどのデータはすべて5月7日時点。分析コメントは、証券アナリストの清水洋介さんと、金融コメンテーターの岡村友哉さん、智剣・Oskarグループの大川智宏さん、山和証券の志田憲太郎さん)。 一つ目の銘柄は、PERが10.2倍にとどまる竹内製作所(6432)だ。 竹内製作所は、世界で初めてミニショベルを開発した小型建機のパイオニア。主力のミニショベルが欧州で2位、北米で5位。ミニショベルなどの販売好調や新製品投入によるシェア拡大、円安効果などで前期は18%増収、66%営業増益を達成。欧米での住宅に対する潜在需要は根強く、生活インフラへの工事需要が旺盛な点が追い風だ。今期も大幅な増収増益の予想だが、PERは10倍台で割安感が強い。 二つ目の銘柄は、PBRが1倍割れのアイシン(7259)だ。 アイシンはエンジン周辺などの動力領域に強みを持つ企業。HEV(ハイブリッド自動車)用モータは、世界で生産体制を構築している。HEVへの注目が高まり、受注が加速。日系のメーカーだけでなく、欧米や中国メーカーからの引き合いも強い。構造改革の加速やHEV向けモータの部品内製化で利益率が向上し、今期の営業利益は53%増の見込み。BEV(バッテリーEV)向けでは複数のカーメーカーと協業。拡大が見込めるHEVとBEV向けの両方に製品を提供している。
ザイ編集部
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