幼稚園バスにクレーン車追突事故 ルート確認、停車は短時間に…安全に運行する工夫とは
大分市の県道で幼稚園の送迎バスにクレーン車が追突した事故から1週間余りが経ちました。バスを利用する子どもたちが事故に巻き込まれないため、安全に運用する工夫や取り組みを大分市内で取材しました。 【写真を見る】幼稚園バスにクレーン車追突事故 ルート確認、停車は短時間に…安全に運行する工夫とは 大分市にあるごとう幼稚園。3歳から5歳の園児145人が通っていて、このうち3割近くがバスを利用しています。 (ごとう幼稚園・朝来野早苗園長)「本当にびっくりしました。子どもの安全が第一なので、他人事ではないと感じた」 大分市の県道で1月17日、送迎のため道路わきに停まっていた幼稚園のバスにクレーン車が追突し、バスには園児ら10人が乗っていて全員が軽いけがをしました。この事故を受けて、県と大分市は市内すべての幼稚園などにバスの送迎に関する通知を出し、運行ルートや乗降場所の確認を呼びかけました。 ごとう幼稚園では午後3時、園児はかばんを持ってバスに乗り込みます。座る位置は一人ひとり、決められています。 (朝来野早苗園長)「交通量が多いところはすぐに乗せられるように入り口付近の席を空けておく。ずっと停めておくことによって、後続車が詰まっていることもあるので、できるだけ時間をかけないようにすることは気にしている」 バス2台が出発、送迎についていくと、停車してからわずか20秒で降車が完了。すぐに次の目的地へ出発します。また朝の時間帯に交通量の多い道では、隣接する店の駐車場を借りることで周りの車に迷惑をかけずそして園児が安全に乗ることができます。 ■「子どもが巻き込まれる事故は悲惨…安全管理をきちんとできたら」 (保護者)「ここは車が多い。大きなトラックとかも走っているので、安全なところに停まってくれていると思うので安心している」 (朝来野早苗園長)「子どもが巻き込まれる事故はとても悲惨なので、少しでも防止できるように私たちが安全管理をきちんとできたらいいと思うし、みなさんの協力を得てやっていけたらと思う」 ごとう幼稚園は道路幅や交通量などを配慮して運行ルートを決めているということです。一方で、17日に事故があった現場周辺には路線バスの停留所があり、普段から利用者の姿があります。また設置された標識は駐車禁止となっていて、停車について警察に話を聞くと、駐停車禁止区域や交差点、横断歩道などの周辺以外は、 ・人の乗り降りのため ・5分以内の荷物の積みおろしのため ・運転者がすぐに運転できる状態での短時間の停止など 上記はルールに基づくことで可能ということです。
(県警察本部 交通企画課・田口哲浩次席)「普段通り慣れている道であっても車が停まっている場合や落下物がある場合もあるので、しっかり前を見て車間距離をとって速度を調整しながらハンドルを握ってほしい」
大分放送