【小倉記念予想】直線の長さに惑わされない事が重要になる? 前走の4角での位置取りが勝負の分かれ目
今週の日曜日は、中京競馬場で小倉記念(GIII・芝2000m)が行われます。 過去10年の小倉記念は全て小倉芝2000mで開催されていますが、今年は中京芝2000mが舞台となります。そこで、ここでは12年以降の7月から9月の中京芝2000mで行われた3歳以上の3勝クラス以上(計12レース)を対象にデータを算出し、今年の小倉記念の傾向を見ていきたいと思います。 【写真】リフレーミングこれまでの軌跡 データ対象の12レースでの3着以内馬36頭の内、30頭が前走4角を10番手以内で通過していました。中京の芝コースの直線は400mを超える長さとなっており、一見すると追い込み有利にも思えます。しかし、データ対象のレースを見ると、極端な後方策よりも勝負所である程度の位置につけている馬が結果を残しています。 中京芝2000mが舞台となる今年の小倉記念でも、前走の4角での位置取りには十分な注意を払う必要があると言えそうですし、そのあたりが取捨の決め手のひとつになるのではないでしょうか。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走GII以下で4角13番手以下(ただし、前走1着馬は除く) [0-0-0-15]複勝率0% 該当馬:コスタボニータ、ファユエン、リフレーミング (過去の該当馬:20年ヒンドゥタイムズ1番人気4着) ※特に言及のない限り、データは12年以降の7月から9月の中京芝2000mで行われた3勝クラス以上(計12レース)を対象にしています。 上位人気が予想されるリフレーミングが該当しました。 前走4角で10番手以内の馬に良績が集中しているのは先に書いた通りです。一方、前走4角11番手以下は劣勢となっており、その中でも前走4角13番手以下の馬は苦戦を強いられています。 前走4角13番手の馬で馬券に絡んだのは2頭のみ。前走でGIに出走していた馬や前走で勝利を挙げている馬に限られます。前走がハイレベルなGIだった場合、周りの馬も速いですし位置取りが後ろになってしまうのは致し方ない面はあります。また、前走で勝利している馬については、勝った勢いに乗って結果を残していると考えられます。 該当馬に挙げたリフレーミングは前走がGIIIの七夕賞に出走し4角では13番手に位置していました。そして、結果は5着となっており、過去の傾向を踏まえると好走を期待するのは難しい印象です。 ここ3走は全て後方で脚を溜める競馬をしていますし、今回も同じような競馬になる可能性は高いと言えます。加えて、中京は今週が開幕週となり馬場の傷みが少なく前有利になりそうな事も本馬には不利な材料と言えます。過去の傾向や開幕週の馬場を踏まえると、人気ほどの信頼はしづらい印象ですので、本馬の評価を思い切って下げる事も的中を得るためには重要な策になるのではないでしょうか。 重賞レースの参考として、是非お役立てください。