J2甲府 篠田監督解任で調整 ACLで快挙達成もリーグ戦は低迷 後任は"内部昇格"有力 山梨県
サッカーJ2・ヴァンフォーレ甲府は篠田善之氏(53)から監督を交代する方向で調整していることが2日、クラブ関係者の話で分かりました。甲府はここまで6勝7分け9敗、14位と低迷。後任はコーチの大塚真司氏(48)が有力となっています。
■アジアで躍進 J2勢初の快挙も…
甲府市出身の篠田氏は機山工業高(現・甲府城西高)卒業後、甲府の前身である甲府クラブでプレー。プロ引退後はJ3クラブで監督を歴任し、2010年は福岡をJ2・3位に導き、J1昇格を果たしました。 甲府にとって23年ぶりの県出身監督として2023シーズンに就任。堅守速攻を掲げ、クラブ初のAFCアジア・チャンピオンズリーグではJ2史上初のノックアウトステージ(決勝トーナメント)進出を達成しました。ただ、J2リーグは8位に終わりました。 就任2年目の今季は開幕2連勝を飾ったものの、守備の崩壊などで失速。31得点はリーグ5位タイですが、31失点はリーグワースト6位タイ。システム変更など打開策を図りましたが、8試合勝利がなく、残り16試合でJ1昇格プレーオフ圏・6位との勝ち点差は11。J3降格圏・18位との勝ち点差はわずか3です。
■新監督は”内部昇格”有力
後任が有力視されている大塚氏は千葉県出身。選手としては習志野高を卒業後、ジェフユナイテッド市原(当時)、川崎フロンターレ、大宮アルディージャ、モンテディオ山形、コンサドーレ札幌(当時)で、主に中盤でプレーしました。 現役引退後は大宮アルディージャの下部組織やトップチームでコーチを務め、ユースでは監督としても指揮。2022シーズンに甲府のヘッドコーチに就任。3シーズンにわたり、甲府の戦力強化に努めています。 甲府は6日に次節を迎え、ホームで13位・徳島ヴォルティスと対戦。中3日の10日に天皇杯3回戦としてJ1・セレッソ大阪に挑み、さらに中3日の14日にJ2リーグのホームゲームとして現在首位のV・ファーレン長崎を迎え撃ちます。その後は約3週間にわたりリーグは中断され、急ピッチでチームの再建が図られます。