青森の中間貯蔵7~9月開始へ 国内初、柏崎刈羽の燃料
青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)は27日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料を7~9月に搬入し、中間貯蔵の事業を開始する計画を青森県の宮下宗一郎知事に報告した。使用済みの燃料集合体69体が入った金属製の専用容器1基を搬入する。 原発敷地外で使用済み核燃料の中間貯蔵が国内で初めて始まる見通しとなった。 RFSの高橋泰成社長と東電の宗一誠常務執行役が県庁を訪問。地元との安全協定を締結した上で、7~9月に続き2025年度に2基、26年度に5基を搬入する事業計画を説明した。8基で燃料集合体552体、ウラン重量は約96トンとなる。施設は使用済み燃料最大5千トンを最長50年にわたって貯蔵する計画で、東電がまとめた柏崎刈羽原発からの核燃料搬出計画を踏まえて作成した。 宮下知事は「50年という長い期間どのように貯蔵し、搬出していくのかを示していただくことが大切だ」と述べ、長期の見通しを明らかにするよう求めた。