「グレースの履歴」源孝志さんに念願の向田邦子賞「脚本家として認めてくれないかと何十年も」
第42回向田邦子賞が23日、都内で発表され、昨春放送された「グレースの履歴」(NHK BSプレミアム)の源孝志さん(62)が受賞した。 妻の遺品となった愛車のカーナビに残されていた履歴の謎を解くため、夫が旅に出るロードムービー。出演は滝藤賢一、尾野真千子ら。 プロデューサー、ディレクターとしても活躍する源さんは「脚本家として認めてくれないかなと何十年も思っていた。向田邦子賞はあこがれの賞だったので感動的。やっといただけた」と受賞を喜んだ。 「少年時代、青春時代に向田さんの書かれたドラマを見て育ってきた。山田太一さん、市川森一さんなど、良質なドラマを見て育ってきた。私は脚本の勉強をしたことがなく、子どものころに見ていたテレビが先生」と話した。 選考委員を務めた大石静、大森寿美男、岡田惠和、大森美香、井上由美子、坂元裕二の各氏も登壇した。