【バレー】女子日本が米国に完敗、古賀紗理那5得点など力の差はっきり 現在地再確認し本番へ
<買取大吉 バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本0-3米国>◇女子予選ラウンド第3週◇最終戦◇16日◇福岡・西日本総合展示場 パリ五輪出場を決めた日本が、21年東京五輪金メダルの米国に0-3で完敗を喫した。 五輪本番でも対戦する可能性がある強豪との予選ラウンド(R)最終戦。エース古賀紗理那(28=NEC)が5得点に抑えられるなど、力の差を示された。20日からはタイ・バンコクで行われるファイナルRに臨む。この経験を糧として一層のレベルアップを図り、パリへの備えを進める。 ◇ ◇ ◇ 米国の試合を決めるスパイクが弾むと、選手はコート中央に集まり、感情をあらわにすることなく、うつむいた。1時間12分での完敗。東京五輪金メダルチームに攻守で世界トップレベルとの差を見せつけられた。主将の古賀は「私だけじゃなく、みんなで解決策を考えていきたい」と唇をかんだ。 粘り強い守備から強打につなげられる。日本がやりたいバレーをやられた。0-2で迎えた第3セット(S)。20-24から4連続得点でジュースには持ち込んだが、最後は連続失点で力尽きた。古賀も31本のスパイクを放ちながら、5得点に抑えこまれ「スパイカーとしての工夫がたりず、ブロックディフェンスにはまった」と悔しがった。 本番前、国内での最後の一戦。勝利で弾みはつけられなかったが、現在地を再確認する機会となった。主将は「(攻撃が)ちぐはぐだった」と反省した上で「五輪では、上に行こうと思ったらこういう相手に勝っていかないといけない」と気持ちを切り替えた。 19日にパリ五輪1次リーグの組み合わせ抽選が行われる。日本はVNLファイナルラウンド進出が決定しており、再び格上チームとの対戦機会を得られる可能性がある。本番まで40日を切ったが、実戦を重ねてレベルアップを図り、まだまだ進化を追い求めていく。【竹本穂乃加】