今年は暖冬だけど…雪国・会津の魅力、訪日客にアピール 鶴ケ城で「スノーワンダーランド」開幕 福島県会津若松市
「Snow Wonderland(スノーワンダーランド)會津」は3日、福島県会津若松市の鶴ケ城で開幕した。会津若松観光ビューローなどでつくる会津DMOの主催。雪国・会津ならではの体験を呼び水にインバウンド(訪日客)を誘致しようと初めて企画した。12日まで。 鶴ケ城をイルミネーションで飾り、夜の天守閣に登ることができる。南側の芝生には、中にこたつを置いた透明のドームテントを設けた。伝統食や伝統工芸品を販売する屋台が並ぶ「會津十楽」も開催している。 初日は点灯式が行われた。本丸内にほぼ雪がなく、ビューローの新城猪之吉理事長は「暖冬には困ったが、会津の冬を彩るのは雪。冬の風物詩として来年以降も続けていきたい」とあいさつ。室井照平市長も「多くの外国人観光客に来てもらえるよう努める」と述べ、渋川恵男会津若松商工会議所会頭、清川雅史市議会議長と点灯スイッチを押した。会津東山芸妓(げいぎ)の冬華さんが舞を披露し、大きな拍手を受けていた。
会場では中国や台湾などからの観光客の姿がみられた。香港から訪れた朱智仁さん(26)は「会津に来るのは初めてで、偶然イベントを知った。今日は残念だが、お城と雪の景色は(外国人観光客にとって)魅力を感じる」と話していた。 入場料(夜間登閣券と會津十楽エリア利用券含む)は高校生以上千円。時間は午後5時30分から午後8時30分まで。毎日先着50人に豚汁をふるまう。9、10両日は「会津絵ろうそくまつり」を開催する。問い合わせは観光ビューローへ。