天皇家の猫は「タマに似ている」 横尾忠則さん、雅子さまとの「猫談議」に万感の思い いまも守る「タマの遺言」とは
今年4月23日、春の園遊会で、雅子さま、愛子さまと、美術家の横尾忠則さんの間で交わされた「猫談議」は、大きな話題になった、なぜ、猫だったのか。あのとき、何が起こっていたのか。そこに秘められた意味を、横尾さんが語ってくれた。 【写真】愛子さまに「幸せな猫ちゃんですね」と言われた横尾さんの愛猫はこちら * * * ■雅子さま、次から次へと猫の写真を 「雅子さまが次から次へと猫の写真をお見せになって、どういう経緯で飼うようになったか、どんな猫かを説明して下さって、お話をお続けになられました」 美術家の横尾忠則さんは、4月23日に開催された「春の園遊会」での雅子さまとの「猫談議」について、そう話し始めた。 ■愛子さまが明かしてくれた 「猫の話題に夢中になって、雅子さまを独り占めしているように感じたので、『次の方がお待ちなので』ともっとお話をしたかったのですが、話を切りました。ところが、今度は続いて愛子さまが、猫のお話をされるのです」 愛子さまは、雅子さまが横尾さんに見せられた猫の写真は、前日の夜、「横尾さんに見せよう思い一緒に選んだ」と明かした。 ■天皇家の猫は「タマに似ている」 なぜ、猫だったのだろうか。 実は横尾さんは事前に天皇ご一家に、自著『タマ、帰っておいで』をお送りしていた。15年間ともに暮らした猫「タマへの愛情を、絵と文章で綴ったものだ。横尾さんは雅子さまや愛子さまと、その本の感想やタマのこと、そして雅子さまがいま一緒に暮らしている猫のことなどについて歓談した。 「雅子さまは、僕がタマの絵を90点描いたことを知られて、僕でさえ数を数えていないのに、驚きました。天皇ご一家と暮らしている1匹の猫が『タマに似ている』とも聞いて、うれしくなりました」 現在、天皇家には2匹の猫がいる。1匹は皇居にいたところを保護した猫。もう1匹は東京都が保護した猫だ。それぞれが子猫を産んだので、愛子さまのお友だちにさしあげた子猫もいる。2匹はそれぞれ14歳と8歳になった、と雅子さまは楽しそうに話されていたという。