妻が子どもを「SAPIX」に通わせたいと言っています。中学受験をするわけでもないのにもったいないですよね? わが家は「世帯年収700万円」の3人家族です
教育に良いと聞き、子どもをSAPIXに通わせようか迷っている人も多いでしょう。しかし中学受験をさせるわけでもないなら、ほかの塾でも良いのではないかと思われるかもしれません。受験を考えていない場合にも、SAPIXに子どもを通わせることは意味があるのでしょうか? 本記事では、SAPIXの特徴、料金体系、そして他の塾との比較を通じて、受験予定のない家庭にとってのSAPIXの価値を掘り下げます。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
そもそもSAPIXとは?
SAPIXは全国に展開する有名な進学塾で、特に中学受験の合格実績に定評があります。授業は復習を重視し、知識の定着と思考力の向上に焦点を当てています。また、クラス分けは学力テストに基づいて行われ、各生徒の能力に合った指導がされるのが特徴です。
【他の塾とはどこが違う?】SAPIXの特徴を解説
SAPIXは他の塾と比べて、独自の教育手法とカリキュラム設計が特徴です。 ■クラス分けや1クラスあたりの定員 SAPIXでは、入室テストの結果に基づいて生徒をクラス分けします。一般的に1クラス15~20人程度で、学力別に細かくレベル分けされています。これにより、各生徒が同じレベルのクラスメートと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、より効果的に学習を進めることができます。 ■学年別の授業内容と通塾の頻度 以下の通り、中学受験に向け段階的に学力をアップさせる仕組みが整っています。 ・低学年(1~3年生) 週1回の授業で、基礎的な国語や算数を中心に教育します。この段階では、学ぶ楽しさを感じさせる工夫が多く取り入れられています。 ・中学年(4~5年生) 授業の頻度が週2回から3回に増え、科目も理科と社会が加わります。中学受験に向けた基礎固めが主な目的です。 ・高学年(6年生) 週3回以上の授業で、志望校別の特訓が行われます。この段階で、各科目の応用力を高めると同時に、試験テクニックも習得します。 ■教材について SAPIXでは全て独自に開発した教材を使用しており、特に理科と社会では視覚的に理解しやすいカラー写真や図解を豊富に用いています。また、低学年向けにはキャラクターを使用した楽しい教材も提供しており、子どもたちの興味を引きつけます。 ■入室テスト、入室後のテスト、模試について SAPIXでは一定期間ごとに入室テストを実施しており、これに合格すると入室が可能です。入室後も定期的に学力テストが行われ、これによりクラス分けが見直されることもあり、常に最適な環境で学べるようになっています。 一方で、SAPIXでは年に数回、外部の生徒も参加する大規模な模擬試験(サピックスオープン)を実施。これにより生徒は自分の学力を客観的に評価し、受験に向けた対策を練ることができます。