握りやすく書きやすいタッチペン。子供向けだから慣れてない大人にも
最近、文房具ファンの間で話題となっていることと言えば、消せるボールペンのフリクションの新製品が発売されるニュース。なにしろ44億本以上も売れたシリーズの新型で、新開発のペン先が採用されたこともあって注目されているのです。 【全画像をみる】握りやすく書きやすいタッチペン。子供向けだから慣れてない大人にも
パイロットのタッチペン
そんな書き心地を技術革新で追求するパイロットは、一方で伝統的な万年筆を今も頑ななまでに作り続けています。まさしくニッポンを代表する筆記具メーカーにして王道ブランドです。 そのパイロットから新型フリクションの陰でもうひとつニュースが発表されたのです。それはパイロットが初めてタッチペンをリリースすること。まさしく王道メーカーだからなのか、他の筆記体メーカーがリリースするなか、パイロットはこれまでタッチペンを作ってはこなかったのです。それがついにリリース。それもなんと小学生向けのタッチペンなのです。 ICT教育の導入によりタブレット端末で学ぶ機会が増えた昨今、デジタル時代に適した小学生の“書く”をサポートするため、「筆記具メーカーとしてこれまでに培った“書く”ことに関わる技術を活かし、書きやすさにこだわった」とのこと。 文字を学び始める小学1年生にも使いやすくするため、さまざまな工夫を凝らして開発したそうです。先端のタッチ部に向かって太くなっているのは、手の大きさに関わらずどこを握っても安定して使いやすくするため。端末の液晶画面との接地面を広くして書きやすくするために、ペン先には感度の良い8mm径のタッチゴムが採用されています。 なんだか、筆記具メーカーとしての矜持すら感じてしまいます。どれだけ握りやすく、書きやすく工夫されているのか、使ってみたくなりませんか? かえりみれば、最近はまったくというほど文字をペンでは書いてはいません。メモなんかもスマートフォンにしてしまいますし、人への伝言もLINEで済ましています。最近文字を書いたのなんて宅配便の伝票くらいです。 そんな書くことを忘れてしまった大人なら、ペンに慣れてないのは、文字を学び始めたばかりの小学生と同レベルかもしれません。それならば、このタッチペンを使ってみてもよいかもしれませんよね。作った人からしたら、お前らのようなヤツのために作ったわけじゃない! と思われるかもしれませんが…。 Source: PILOT
隅田敦之