アップを見つめる渡辺監督代行（右）（撮影・平嶋　理子）

　2年連続で交流戦最下位に沈んだ西武の渡辺監督代行兼GMが、若手野手により一層の奮起を促した。交流戦はともに40歳の栗山と中村剛が守備に就き、主軸として3、4番を託す試合も。「いつまでも40歳の2人に頼っていてもダメだと思う。もっと若手が頑張らないと強くならない」と語気を強めた。 【写真】全体練習で送球ミスをした今井を指摘する渡辺監督代行兼GM 　21日のオリックス戦（京セラドーム）で敗れれば、シーズン100敗ペースとなる。チーム打率・202は両リーグワーストで、貧打解消が浮上の鍵。本来は中村剛がDH、栗山は代打の切り札としての起用が理想だが、外野の定位置獲得を期待された蛭間、岸、西川、長谷川らが伸び悩む現状がある。指揮官は「打線の力がないので、何とか先制点を取って主導権を握れるように」と理想像を口にした。 　交流戦開幕から再建に乗り出したが、4勝14敗と大きく負け越した。借金は今季ワーストの25まで膨らみ、松井監督の休養後も勝率はさらに悪化。厳しい戦いは続くが「まだ80試合あるので、諦めず戦っていくしかない」と懸命に前を向いた。（福井　亮太） 　≪21日西武HD定時株主総会　低迷続きで紛糾必至≫西武ホールディングスは21日、埼玉県所沢市内で定時株主総会を開催する。昨年は不祥事を起こした山川や長髪でプレーする高橋、今井に厳しい声が飛んだ。今季は5位・オリックスに10.5ゲーム差をつけられての最下位。監督交代で再建を目指すも、交流戦で8連敗を喫するなど低迷が続く。観客動員数は12球団ワーストで紛糾は必至だ。