42歳「年収480万円」、ここ数年「昇給」がありません。これ以上「平社員」で収入アップを目指すのはきついですか? 役職を目指すべきなのでしょうか…?
42歳で年収480万円、これまで順調に昇給していたのに、ここ数年は収入が変わらないという人が、平社員のままだとこれ以上の収入アップは難しいのか? また、役職がつくと収入はどれだけ増えるのか? 本記事では、42歳のリアルな年収事情と、「平社員」のまま収入を増やす方法についても併せて解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
42歳の条件ごとの年収相場
42歳といっても、企業規模、業種、性別、学歴によってさまざまですが、本記事では「厚生労働省のデータ」に基づき見ていきます。 ■42歳年収の平均値と中央値はいくらか 令和4年における厚生労働省の調査によると、一般企業に勤める42歳の平均年収は「541万円」で、年収中央値は「504万円」という結果でした。 平均年収は対象者となる全体のデータを平均したものを表した数字で、年収中央値とはすべての統計のデータを大きい順あるいは小さい順から並べたときに真ん中にくる数値のことをいいます。 一般的には、平均値は極端な数字に少なからず影響を受けますので、真ん中の数値を表している年収中央値である「504万円」のほうが、42歳年収の実態により近い数字だといえるでしょう。 ■「役職」がついた場合どれだけ収入が増えるか つぎに、「役職」がついた場合における役職ごとの平均手当について見ていきます。なお、今回は東京都産業労働局の令和5年版の「中小企業の賃金」を参考に算出しており、役職がついた相場は以下のとおりです。 【役職手当による平均年収アップ】 ●「主任クラス」およそ5000円から1万円(5000円×12月=年間約6万円上昇) ●「係長クラス」およそ2万6165円(2万6165円×12月=年間約31万3980円上昇) ●「課長クラス」およそ5万7621円(5万7621円×12月=年間69万1452円上昇) これは目安額であり、実際は条件によってもさまざまですが、一般的には「平社員」よりも「役職」がついたほうが、収入は大きく増加する傾向にあるでしょう。