大谷をどう攻略すべきか? 球界大御所は内角攻め解禁を指南
「ピッチャー大谷に関しては、とにかく粘って球数を投げさせること。それも初回がカギ。ポストシーズンでは立ち上がりが安定しているが、これまで攻略されている試合は、初回だった。追い込まれるとヒットの確率が下がるピッチャーではあるが、ファウルで粘ることを全員で徹底するべき、とくに田中、菊池、丸の1番から3番まではそれをやりたいし、菊池にはそれができる技術がある。大谷は、1戦、6戦と先発、DHのある札幌ではクリーンナップ起用されるだろうが、普段やられていないことをやって、いかにペースを崩すかがカギになるだろう」 CSのファイナルステージでは、大谷を攻略できなかったソフトバンクは、追い込まれることを嫌って逆に好球必打の方針を貫いたが、結果的にそれが大谷を楽にさせることになった。球数を投げさせる目処は1イニング15球以上といわれているが、それを可能にするためには、一人5球以上は投げさせることが必要。となると、最低フルカウントにもっていくことが必須になるが、165キロのストレートに、151キロのフォークがベースの上を通るとなると、なかなか粘るということも簡単ではなくなる。 レギュラーシーズンで打率、打点、本塁打共にリーグトップで、CSのファイナルステージでも、その得点能力に翳りの見えなかったカープ打線が、大谷をどう攻略するのか。打率が8割を超えたトップバッター、田中が、どう調子を維持しているのかもにも注目。プレーボールは午後6時30分だ。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)