松下由樹「若い頃は出演シーンのカットに腐ってた」50代で心境の変化「まわりからどう思われてもいい」
ドラマや映画、舞台など女優として活躍している松下由樹さん。50代の今、自分の意見を主張するようになっていた20代を振り返り、ゆるやかな気持ちの変化を感じるそうです。(全3回中の2回) 【画像】50代の今もお綺麗です!現在放映中のドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」でのオフショットなど(全10枚)
■昔は出演シーンがカットされ腐りそうになったことも ── 松下さんは、穏やかな笑顔が印象的で、気さくな方というイメージがあります。 松下さん:年齢で性格はどんどん変わってきたと思いますが、特に20代の頃は監督に何か指示されても、「はい」と言いながらしれっということを聞かない、なんてこともあって(笑)。
昔はそういう気の強さも持っていたんです。でも、ここ5年くらいは気持ちが変わってきて、「自分の意思を伝えるだけじゃなくて、相手の意思を受け取ることも大事なんだな」と思うようになりました。もちろん、昔も大事だと思っていたことですが、昔よりも、役者さんやスタッフさんたちと一緒にチームを組んで、同じ方向に向かって仕事をやり遂げることにおもしろさを感じています。 ドラマでも自分の出演シーンがカットされちゃったりすると、昔は「カットされちゃったんだ」と悲しくなることがあったし、腐りそうになったこともありましたが(笑)、今は変わりました。
── そうなんですね(笑)。 松下さん:例えば、後半のわちゃわちゃしたシーンがおもしろかったから「使ってほしいな」と思っていても、本番ではカットされたりすることがよくあるんです。そういうときに、「このシーンのためにみんなで芝居や空気感を一生懸命つくったから、次のシーンがもっとよくなったんだ」と思えるようになりました。 ── カットされたシーンは、次のシーンをより魅力的にするんですね。 松下さん:そう思えると、とにかくやってみること、恥をかいてでもトライすることって大事だなと思います。だから、もう気取っていられないんです。「自分をこう見せたい」という気持ちもなくて、それより、「まわりからどう思われても、やるべきことをきちんとやりきることが大事だな」と最近あらためて思います。