岡田紗佳が雀士、グラビア&ファッションモデルの「二刀流」で活躍中! 麻雀界をけん引するMリーガーの魅力に迫る
今、若い世代を中心に、ちょっとした麻雀ブームが巻き起こっている。かつて、麻雀といえば「キャンブルが好きなおじさんたちの遊び」というイメージだったが、近年、Mリーグをはじめとするプロの対局番組の配信やスマホで気軽にできる麻雀ゲームの影響で、それまでのイメージは払しょくされ、誰でも気軽に楽しめる頭脳ゲームとして新たな地位を確立しつつあるのだ。 【写真を見る】「完全武装アフロディーテ」の異名を持つ岡田紗佳 そんな麻雀人気に一役買っているのが、異業種から麻雀の世界へと参入した雀士たちだ。俳優の萩原聖人を筆頭に、声優の伊達朱里紗や元乃木坂46の中田花奈、棋士の鈴木大介などが次々と麻雀プロ資格を取得し、Mリーグなどの舞台で活躍して新たなファンの獲得に貢献しているが、その中でも今、最も注目されている一人が、岡田紗佳だろう。 グラビアアイドルやファッションモデルとして活躍する傍ら、学生時代からの趣味だったという麻雀の勉強を始め、2017年に女流雀士としてプロデビューした岡田は、その年に出場した「女流雀士プロアマNo.1決定戦 てんパイクイーン3」でいきなり優勝すると、そこから3連覇という快挙を達成。その勢いを買われ、2019年には、その年からMリーグに新規参入したKADOKAWAサクラナイツからドラフト指名され、晴れてMリーガーとなった。 ところが、麻雀界の中でも選りすぐりの怪物級雀士たちがひしめくMリーグという舞台は、3年足らずのプロ経験しかない岡田にとって、決して楽な戦いの場ではなかった。加入当初から、気持ちの強さで押し切る攻撃的スタイルで注目を集めたが、それゆえにスキを突かれて敗れる対局も多く、成績は低迷。ただ、岡田自身はそんな逆境にも決して臆することなく、自分のスタイルを貫きながら麻雀への理解を深め、徐々に潜在能力を開花。2021-22シーズンにはチーム優勝にも貢献し、Mリーグ以外でもいくつもの個人タイトルを獲得するなど、その勝負強さを存分に発揮し始めたのだ。 昨季のMリーグでは、終盤まで個人MVP争いに加わる成績でチームをけん引。その結果、5月19日に行われた成績上位者による麻雀最強戦2024「Mリーグスペシャルマッチ」への出場も果たしたが、そんなシーズン中に、成績の伸びないチームメイトが「岡田様」と呼んで彼女を崇めていた姿は、彼女の実力が仲間たちにも認められた証拠といえるだろう。 理論や経験に加え、ときには運の強さも必要とされるのが麻雀の面白さのひとつ。その点では、九連宝燈や国士無双の十三面待ちというレア役満を放送対局で和了(あが)ってしまう岡田は、数千人のプロ雀士の中でもトップクラスの剛運の持ち主でもある。豪快に運を引き寄せるような和了(あが)りで、数々の名場面を生み出してきた岡田の麻雀は、視聴者にとっては見ているだけで面白く、そのビジュアルの美しさも相まって、気がつけば岡田紗佳はMリーグ人気、麻雀人気に欠かせない存在となっていったのだ。 やがて、その人気は麻雀界の外でも注目されはじめ、今や地上波のバラエティ番組などでも引っ張りだこ。グラビア写真集も次々と出版され、YouTubeの個人チャンネルは、開設からわずか数週間で登録者5万人越えを達成した。その活躍によって今度は麻雀そのものが多くの人たちに注目されるようになっている。 デビューから数年で、まさにプロ雀士としてのお手本のようなことをやってのけた、岡田紗佳。これから先、彼女がどこまで強くなり、そして、どこまで麻雀界を盛り上げていってくれるのか。今から楽しみで仕方がない。 文=八木賢太郎
HOMINIS