「寂しいけれど、ありがとう」 緑色のFDA4号機 松本山雅FCホーム開幕戦の日、最終フライト 松本から空へ
大勢が駆けつけ、最後の雄姿を見守る
老朽化のため「引退」するフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の4号機が9日、最終フライトを迎えた。緑色で松本市の「観光大使」に任命されたこともあり、地域で親しまれた4号機はこの日、県営松本空港(松本市)にも定期便の通常運航で飛来。ターミナルビルの展望デッキや空港周辺に大勢が駆けつけ、最後の雄姿を見守った。 【動画】地域に親しまれたFDAの4号機
午前9時57分、福岡空港発の4号機が松本空港に到着。県や市の職員らが「ご搭乗ありがとうございます」の横断幕を掲げて手を振り、市マスコットキャラクター「アルプちゃん」も見送る中、同10時33分、神戸空港に向けて飛び立った。
かつては「観光大使」
2006年製造の4号機は同社保有機の中で最も古く、10年の導入から約3万時間飛行。サッカー松本山雅FCのチームカラーと同じで、11年には観光大使に任命された。観光大使は16年に、同じ緑色の11号機に引き継がれている。
先週も静岡空港まで機体を見に行ったという山雅サポーターの菊原信太朗さん(30)=茅野市=は「アルウィンでの試合中に見かけると縁起が良く、格好いい機体だった。寂しいけれど、ありがとうの気持ちです」。FDA松本空港支店の金沢英幸・空港所長は「徐々に路線を拡充する中で、ともに成長できた。感慨深いです」と話していた。