森崎ウィン初監督作品がグランプリに! 『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2024』アワードセレモニー開催
森崎ウィン「みなさんと⼀緒にエンターテイメントの素晴らしさを広めていきたい」
続いて、LiLiCoの司会進行のもと、第3回HOPPY HAPPY AWARDの受賞作品『私たちは他人です』の上條大輔監督による、ホッピーと映画祭のコラボレーション作品第5弾『相対性長屋論』(そうたいせいながやろん)の制作発表を実施。ホッピービバレッジ代表取締役社長の石渡美奈とともに、主演を務めた池田朱那、永田凜が登壇した。 石渡は、テーマを“長屋”に決めた理由を聞かれると、「コロナ禍で会いたい人に会えないという環境の中で、人と人の繋がりのある長屋の世界に惹かれてこのテーマに決めました」と回答。明るくお人好しな梨花(リカ)を演じた池田は、「梨花の明るさ、優しさ、強さを愛しながら演じました。今回役作りの際に梨花の性格や考えが不思議と簡単に理解できたので、梨花の雰囲気が自分に共通する部分があったのではないかと思います。長屋でみんなとホッピーを飲むシーンがとても素敵なので、ぜひ見ていただきたいです」と話した。 梨花とは正反対の利己的なクールな響(ヒビキ)を演じた永田は、「あそこまで淡白な人柄の役を演じたことがなかったので、新鮮でした。無理に頑張らないで自由に生きていいのだと役を演じて感じました」と、役作りについて振り返りながらコメントした。そしてキャストが降壇後、第4回HOPPY HAPPY AWARDが発表され、倉田健次監督の『十日と永遠』が受賞した。 そして本映画祭のグランプリである「ジョージ・ルーカス アワード」は、森崎ウィンが初めてメガホンをとり、ミュージカルで構成されたショートムービー『せん』が受賞。森崎監督は、グランプリ発表でタイトルが映し出されると驚きの表情を浮かべた後、「別所さん、マジで嬉しいっす!!」と、片手を突き上げ受賞の喜びを爆発。そして、「今回初めて監督を務めて、モノづくりの楽しさを感じつつも、難しさを改めて痛感しました。また機会があれば監督として携わっていけるよう精進したいですし、エンターテイメントでどんな“せん”も乗り越えていけるよう、みなさんと⼀緒にエンターテイメントの素晴らしさを広めていきたいです」と涙ぐみながら語った。 また、本作で主演を務めた中尾ミエもお祝いに駆け付け「こんなに嬉しいことは他にないですし、人間って何でも限界を超えると笑っちゃうんですよね。笑って涙が出できちゃいます。本当に私に声をかけてくれた監督に感謝します。人生で最高の喜びです!!」と、ともに作品を創り上げた仲間としての喜びも込めて森崎監督への祝福の気持ちを伝えた。 セレモニーのフィナーレは、各プロジェクトの登壇者が壇上に集結。LiLiCoは「胸がいっぱいです」と感動の涙を浮かべ、別所からは「今回受賞された作品は、アカデミー賞に推薦させていただきます。これらの作品が、世界でどう評価されるのか皆様にもご注目いただきたいです」と語り、「また来年お会いしましょう」と語り、アワードセレモニーを締めくくった。