両親は小学教師 根は真面目な性格から来るホリケンのアーティスト気質【今週グサッときた名言珍言】
【今週グサッときた名言珍言】 「ホトちゃんに最初言った時、『サーカス団の息子かと思った』って(笑)」 (堀内健/テレビ朝日系「アメトーーク!」10月31日放送) お笑いバラエティーの頂点は千鳥・大悟に もう松本人志の復帰場所はどこにもなし ◇ ◇ ◇ 自由奔放にふざけまくる芸風の「ホリケン」こと、ネプチューンの堀内健(54)。実は彼の両親は共に小学校の教師という家庭で育った。それを言うと、やはりビックリされるそうで、蛍原徹に明かした時のリアクションを冗談交じりに回想した言葉を今週は取り上げたい。蛍原は「言ってない。適当なことを言わないで」と笑った。 教師の息子らしく、根は真面目。相方の原田泰造によるとネタやアンケートの期日はしっかり守り、番組でもいつギャグを振られてもいいように、たくさん用意しているという。堀内自身は「真面目さが違う方向に行っちゃった」と語る。例えばネタを考えるときも、本筋よりも喫茶店の名前など細かい設定が気になり、それを考えることに時間をつかってしまうそう。 以前も根っからお笑い気質のさまぁ~ずに対し「たまに真面目な性格が出ちゃうんですよね。その点ほら、さまぁ~ずは、なんか持って生まれたもんがお笑いだから。スゴいなあと思う」と語り、三村に「健はさ、真面目にフザケてるもんね」と言われていた(フジテレビ系「さまぁ~ず堀内健の『正月なのにさまぁ~ホリDAY』」2014年1月1日)。 芸人には大きく分けて2種類のタイプがある。それは笑いの「量」を重視するか、「質」を重視するかだ。平成ノブシコブシの吉村は自分は前者だと言って、どんなことをしても笑ってもらうのが大事だという。それに対してホリケンは「俺はちょっと違う」と持論を語る。 「自分のやりたいことをやりたい」「すっげぇウケても、恥ずかしいなとか、もうなんだよこれっていうので笑いを取ってもうれしくない」(テレビ朝日系「ロンドンハーツ」21年5月11日)と。 ギャグに関しても「中途半端に合わせにいっちゃってシーンとなったとき、恥ずかしいよね。引きつっちゃう。自分がやりたいことをやってシーンとなったときは、逆に気持ちいいよね。ウケたときと同じぐらい」(同前)と、真面目さから来るアーティスト気質がうかがえる。 今でもホリケンは「有吉の壁」(日本テレビ系)などのような「お笑い力」が試される場に、若手に交じって出演している。その理由を「そういうオファーしか来ないから」とはぐらかすが、ホリケンはしみじみとこう付け加えた。 「その仕事が終わって、いつも行く喫茶店で雑誌読んでアイスオレ飲んでる時に、ああ、幸せだなと思うんだ」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年6月14日) (てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)