萩の宮本あんまマッサージ療院が「社外ヘルスキーパー」へ 離職防止に貢献
萩の「宮本あんまマッサージ療院」(萩市唐樋町、TEL 0838-21-5844)が「社外ヘルスキーパーサービス」を開始して、11月30日で1カ月がたった。(山口宇部経済新聞) 【写真】「宮本あんまマッサージ療院」外観 店主の宮本幸範さんは、後天性の視覚障がい者で右目を失明し左目にも障がいを負って前職を退職。再就職先を探すも見つからず、幼少期から家族にマッサージをして喜ばれていた経験から「障がいがあっても誰かに喜んでもらえる仕事に就きたい」と、2019年に国家資格のあん摩マッサージ指圧師免許を取得し、今年1月に開業した。 「ヘルスキーパー(企業内理療師)」は、理療の国家資格を所有する人が企業や団体などに雇用され、その従業員等を対象に施術を行うが、企業の規模的なことや、企業内に施術室を設置することが困難などの声があるという。 宮本さんは、「福祉関連の仕事は腰痛、デスクワークは肩こりなど、仕事内容によって体の使い方に癖があり、痛みも違うことに気づいた」ことから、企業や団体と提携する「社外ヘルスキーパーサービス」を考案。現在、提携先を募集している。 料金は、1回60分4,000円。提携企業は同院にヘルスキーパー業務を委託し、社員は会社の福利厚生の一環として利用できる。最も効果を感じやすい1カ月に5回の頻度を推奨しているが、提携先との協議で内容を決定する。 宮本さんは、「従業員の健康づくりにつなげ、働く人の満足度向上や離職防止に貢献できれば。視覚に頼らず指の感覚で筋肉の丸みをとらえ、垂直に力を入れるのでもみ返しにならないようにしている。体に疲れを感じる人が気軽に利用できる場所になれたら」と話す。 営業時間は、午前=9時~12時、午後=14時~19時(水曜午前のみ、土曜午後のみ)。日曜・祝日定休。
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