日本代表発表会見を行ったエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（撮影・前川　晋作）

　日本ラグビー協会は10日、日本代表合宿及びヨーロッパ遠征の参加メンバー39人（FW20人、バックス17人、練習生2人）を発表した。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（HC）はこの日、都内で会見を行った。 　代表初選出となったのは、プロップのオペティ・ヘル（26＝東京ベイ）、SH飯沼蓮（24＝浦安）、SO中楠一期（24＝BR東京）、CTB池田悠希（29＝BR東京）、FB松永拓朗（26＝BL東京）の5人（練習生除く）。エディーHCが「新しい世代のプレーヤーが必要。新しい世代を築き上げ続けることで選手層を上げることができる」と重視した「ニューキャップ」に選ばれた。 　中楠については「若い10番を探していた。我々の求めているスタイルに合ったプレーができる。ラインに仕掛けながらのプレー、勇気を持ったアタック、エネルギッシュなプレーを見せていけることを評価した」と説明。まずは合宿に招集し「（テストマッチに）出場できるかは彼のパフォーマンスにかかっている」と期待を寄せた。さらに、今回選外となった松田力也や李承信に代わる司令塔として「一か八かになるかもしれないけど彼の成長に期待したい」とも言及した。 　松永については、矢崎由高（早大）とともにFBの中心選手に指名。「10番と15番の連携が大切。この2つのポジションでプレーできる人は貴重」と評価した。オペティ・ヘルについては「これからどれだけハードワークできる意気込みがあるかを見ていきたい」と期待を寄せた。 　強豪・ニュージーランドと戦うにあたって必要なメンタルは「恐れないこと。もの怖じしないこと」。相手を尊敬しすぎてしまわないように「どんどん仕掛けていくことが大事。挑み続けることができるチームだと信じている」と競争心を促した。 　合宿は13日から23日まで、関東と宮崎県で行われる。その後、26日に神奈川・日産スタジアムでニュージーランド戦、11月はフランスで9日にフランス戦、16日にウルグアイ戦、イギリスで24日にイングランド戦のテストマッチ計4試合に臨む。