『部員3人の女子相撲部』の挑戦...ゼロから立ち上げて目指すは『女子相撲の発展』情熱とアイデア稽古「土俵がなくても勝てる」で団体戦優勝を目指す!
そんな古瀬さんたちが見据えるのは『国際女子相撲選抜堺大会』。全国の中学生から社会人の実力者、約100人が集まる大会です。体重制限なし。3人1組の団体戦での優勝を目指します。 (古瀬さん)「神戸親和大学女子相撲部の団体戦の最高順位が準優勝で終わっているので、今年こそ優勝して、気持ちよく一年をスタートできるようにしたいです」
母校の恩師の下で5日間の合宿 課題は「攻める姿勢」
大会まで約1週間と迫った4月1日、古瀬さんたちの姿は鳥取県にありました。着いたのは母校の鳥取城北高校。第73代横綱の照ノ富士など多くの有名力士を輩出した高校相撲界の名門です。 土俵の感触を確かめ、高校時代の恩師からの指導を受けるために来た古瀬さんたち。久しぶりの土俵に練習にもより気合いが入ります。 しかし、相撲を取ると、恩師から厳しい指導が。 (鳥取城北高校女子相撲部・顧問 須藤愛先生)「しょうもない相撲とって、お前たち2人ともずっと守ってばかり」 古瀬さんたちは自分から攻撃をしかけられていないことを指摘されました。 (須藤先生)「遅い、遅い、2人とも遅い。前に出ながら、前に出ながら」 5日間に及んだ合宿。攻める姿勢を意識して練習を繰り返しました。 (古瀬さん)「どこで技を決めたりとか、感覚がやっぱり土俵があることによってつかめるので、良い確認ができました。相手の様子をうかがってやってしまうことが多々あるので、自分の相撲に早くもっていけるようにすることが神戸に帰ってからの課題」
「国際女子相撲選抜堺大会」団体戦には日本各地や台湾から26組が参加
そして大会当日4月7日。団体戦には日本各地や台湾から26組が参加しました。古瀬さんたちも緊張した面持ちです。 (古瀬さん)「自分たちが今までやってきた成果を十分に発揮できるように全力を尽くしたいと思います」 神戸親和大学相撲部が挑む団体戦1回戦。相手は母校の鳥取城北高校です。 課題だった攻める姿勢を意識して序盤から技をしかけて快勝しました。その後、2回戦、3回戦と順調に勝ち進み、迎えた準決勝。 相手は静岡県の高校生と大学生の混合チームです。先鋒の長門さん、相手のバランスをうまく崩して、見事勝利。中堅の田村さん、惜しくも土俵際で押し倒されてしまいました。