30代からの挑戦、止まらない成長!ガールズケイリン永塚祐子が何度ケガをしても絶対諦めない理由「誰かの励みになることが、私の原動力にもなる」/ アニメ『リンカイ!』コラボインタビュー
◆泣いてメンタルリセット!?
ーー晴れてデビューして迎えたルーキーシリーズ。当時の思い出を教えてください。 養成所のレースでは、予選で結果を残しても決勝で飛ぶことが多かったんです。だから、デビューしてからは「決勝で勝たないといけない」とプレッシャーをかけてしまって。ルーキーシリーズは2場所連続で完全優勝できましたが、レースが終わったあとは安堵感から号泣してしまいました。 1場所目の広島の帰りに新幹線で泣いて、そのあと実家に帰ったら父に言われたんです、「旗を振るのか、重荷を背負ってるのか」って。父の言うとおり喜んで旗を振ろうと思ったけれど、伊東温泉の帰りも車で号泣してしまって、泣きながら「優勝喜べなくてもったいねえなぁ」と思いました。 ーールーキーシリーズ後の先輩たちとの競走は、どう感じましたか? やっぱり先輩たちから「勝たせねえよ!」というようなオーラを感じました。 “洗礼”ですね。自力を出せないように蓋をするような後手に回されるレースをさせられて、自分の駆け引きの下手さを痛感しました。 それからしばらくずっと先行していました。自分の脚をしっかり出して、どれぐらい通用するかを試して、ダメだったら他の戦法を覚えていこう、みたいな感じで。 自分も2~3年目になって、あの時の先輩たちの気持ちがわかってきました(笑)。 ーーデビュー翌年の2021年2月、小倉で落車して右鎖骨、肋骨、腰椎圧迫骨折。養成所入学前の事故から間もなく、また怪我を負ってしまいました。 落車した瞬間はあまり何も思わなくて。ただ、落車から1週間後に腰の骨が折れていると判明したんですよ。お医者さんに飛行機乗っていいよと言われて自力で乗って帰ってきたのに、その後の診察で肋骨・鎖骨の他に腰も折れていると。 鎖骨が折れたら競輪選手になれるというような格言もあるぐらいなのですが、腰の骨に関してはショックでしたね。筋力が落ちないよう階段を登り降りしていたので、そこで余計に骨が潰れちゃったんじゃないかなと。