限定販売するクラフトビール＝東伊豆町の熱川バナナワニ園

　東伊豆町の熱川バナナワニ園は伊豆の国市の醸造所「反射炉ビヤ」と共同で、台湾のマンゴーと同園のバナナを使ったクラフトビールを開発した。濃厚な甘みのある味わいが特徴。20日から限定販売する。 　商品名は「台湾＆伊豆トロピカルミックス　ラガー」。台北駐日経済文化代表処横浜分処の協力でアップルマンゴーを輸入したほか、同園が栽培し、ねっとりした甘みの台湾バナナ「仙人焦」を使用した。バナナとマンゴーの風味に加え、ラガー酵母のキレのある飲み応えを楽しめる。食事の際は揚げ物などと合わせるのがお勧めという。 　反射炉ビヤの山田隼平醸造長（31）は「二つの果実の相乗効果で華やかな香りに仕上がった」と強調。神山浩子園長（44）は「台湾で一番おいしいとされるマンゴーをふんだんに使った。全国に誇る一品にしたい」と意気込みを語った。 　両者は2021年から共同でクラフトビール開発を進め、今回が6種類目。びん（330ミリリットル。700円）とたるを合わせて2千リットルを醸造した。バナナワニ園分園の売店や通販で販売するほか、県外のクラフトビールバーにも出荷する。 　熱川地区では、台湾の観光地・九份（きゅうふん）を模して「台湾提灯（ちょうちん）」を常設するなど、台湾と連携した取り組みが続いている。