再建の「尼崎城」11月に完成へ「四重の天守閣」
再建の「尼崎城」11月に完成へ「四重の天守閣」 撮影・報告:柳曽文隆 THE PAGE大阪
阪神尼崎駅(兵庫県尼崎市)近くに「城」が建設されており、地元住民をはじめ、多くの注目を集めている。 【拡大写真】御堂筋のダウンタウンに大歓声「当然、大阪で万博開催を」
四重の天守閣は高さ約24メートル、鉄筋コンクリート5階建て
尼崎市が公開している「尼崎城にかかる展示計画」によると、尼崎城は1617(元和 3)年に5万石の大名として赴任してきた戸田氏鉄(とだ・うじかね)が、甲子園球場の約3.5倍に相当する敷地に築いた。 しかし、1873(明治 6)年に「廃城令」により取り壊されたという。堀も次第に埋められるなど、その姿は消えていったが、尼崎城を新たな観光拠点にするため、尼崎市発祥の家電量販店、旧ミドリ電化(現:エディオン)の創業者である安保詮(あぼ・あきら)さんが私費を寄付し、昨年5月から工事が進められていた。 四重の天守閣は高さ約24メートル、延べ床面積はおよそ1400平方メートルとなっており、鉄筋コンクリートの地上5階建てで、エレベーター1基を設置する。11月には完成予定で、来年3月から一般公開の予定となっている。
工事見物の市民「この辺もにぎやかになれば」
前日にテレビのニュースで報じられたこともあり、17日午後も建設中の城の様子を眺める市民の姿があった。同市に住む70代の女性は「(尼崎市立中央)図書館がある場所なのでよく利用していたけど、こんな立派なお城ができて驚きました。この辺もにぎやかになればいいですね」と話していた。 尼崎城は、阪神尼崎駅西口から約300メートルの地点で、尼崎市立中央図書館に隣接している。