ハライチ「澤部」の抜けた穴は大きかった…「なりゆき街道旅」迷走で問われる「ハナコ」のMC力
澤部が育てた番組
「『なりゆき街道旅』は、やはりナベプロの中山秀征(57)が20年近くMCを務めた『ウチくる!?』の後継番組として2018年4月に始まりました。当初は『ウチくる!?』と比較され、批判的な声も少なくなった。澤部がまだMCを任せられるほどの人気がなかったこともあり、視聴率もイマイチでした。しかし、徐々に澤部の面白さが認められ、人気芸人になるにつれ、“澤部の番組”として定着。彼のボケやツッコミがハマり、ゲストとの絡みや回しの上手さ、安定感もあって視聴率も上がり始めました」 澤部が育てた「なりゆき街道旅」を譲り受けたハナコの3人は、こうコメントしていた。 岡部:澤部さんが5年かけて作り上げた素敵な番組を受け継ぐことは大きなプレッシャーですが、“ハナコになら任せられる”と優しく背中を押していただけた。日曜日のお昼がほっこり楽しい時間になるよう頑張ります。 菊田:ゲストさんとおいしいものをたらふく食べられて、のんびり温泉につかって、お土産を山ほど買って帰れる最高番組。ハナコらしさ満点の番組にしたい。めちゃくちゃ楽しみです。 秋山:新たな一面、良さを楽しんでいただけるように頑張ります。困ったときは旅先に澤部さんを呼びつけます。 “困ったとき”は早々に訪れたようだ。
実力が認められたのに
「実際、MCがハナコにバトンタッチされた3週間後に澤部が登場し、番組を仕切るということもありました。やはりハナコには実力が伴わなかったのでしょう。ゲストを活かすトーク力も不足していて、3人もMCがいることが邪魔にすら思え、楽しい旅には見えなかった……」 リニューアル失敗と思われたが、そんなハナコも頑張った。 「今年7月に放送されたフジの『27時間テレビ』では、霜降り明星、チョコレートプラネットと共にハナコも総合司会を務めました。ようやく彼らの実力、人気が認められ始めた矢先に『なりゆき街道旅』が再リニューアル。岡部ひとりとなって、今度は物足りなさを感じるようになってしまいました」 視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は2%台をウロウロしている状態だ。 「10月のリニューアルは、来年4月の改編に向けての動きかもしれません」 番組存続の危機である。 「フジは土曜の昼に有吉弘行の『有吉くんの正直さんぽ』とタカアンドトシの『タカトシ温水の路線バスで!』を交互に放送し、そこそこの数字を取っています。これらと同等の期待を『なりゆき街道旅』にも寄せているはずです。土日お昼の旅番組は制作費や企画的なコスパがいいので、人気のタレントを旅人として押さえられれば一定の視聴率は計算できるのです。しかも、日曜はナベプロ枠なのですから、所属タレントで数字が取れる番組を作ってほしいと思っているでしょう」 果たして、3度目のリニューアルは行われるのか、それとも新番組か? デイリー新潮編集部
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