資生堂“フューチャーソリューション LX”の7年ぶりのリニューアルは初速好調 日本文化と共鳴する世界観を伝えるイベントを体感
かねてより掲げていた「経年変化の美しさ」という哲学に加え、新たに「ジャパニーズ・コンシャス・ラグジュアリー」を提案する。「コンシャス・ラグジュアリー」とは、地球環境負荷の最小化、伝統文化や地域社会貢献の最大化といった社会課題に目を向け、本質的な価値の追求と地球環境全体の両方に意識を向ける考え方だ。一つのものを多様な用途で活用して長く大切にする日本文化「一物多用」の考えも組み込み、気持ちや肌に合わせて目的を変えてマルチに使用できる商品設計とした。
パッケージデザインは茶道具から着想を得た。使いやすさだけでなく美しい所作を促す。“トータル Rクリーム”のパッケージの蓋には織物業の老舗「HOSOO」の西陣織の生地を使用して経年変化の美しさを表現した。
ブランドの直近の商況
“フューチャーソリューション LX”は現在88の国と地域で展開する「シセイドウ」の最高峰シリーズだ。今年度の売り上げは日本がけん引し、次いで中国が続く。台湾も伸びており、アジア地域が好調に推移する。客層は20~50代まで幅広く取り込んでいる。
リニューアル発売開始の9月1日から1週間で前年同期比の約2倍弱の売り上げを達成した。客単価は変わっていないことから、「新規客への獲得につながった」とブランド担当者は分析する。