SH藤原&SO立川&FB李で超速が加速! サモア撃破でアサヒスーパードライPNC決勝へ!!
若い日本代表が試合を重ねるごとに超速ラグビーへの手応えを深めている。『リポビタンDチャレンジカップ 2024』より『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024』、プール戦よりファイナルシリーズというように、自分たちのラグビーをグラウンド上で繰り広げる時間を増やしている。9月15日『アサヒスーパードライPNC』準決勝で日本代表は49-27でサモア代表を撃破。テストマッチキャップ数ひと桁という経験の浅いメンバーが大半を占める中、過去最多得点かつ最多の点差でサモアに勝利したのだった。 【PHOTO】藤原忍、李承信 エディー・ジョーンズHCもサモアのフィジカルに対して、スピードで圧倒した選手たちを評価した。 「ステップアップとなるゲームとなった。カナダやアメリカよりも格上のサモアを相手に立ち上がりから勢いを持って攻めることができた。風下の厳しい状況の中うまく戦えた。次のフィジー戦に向けてはラック周りのディフェンスとキックチェイスが課題になる。フィジーはとても質の高い相手。いい準備をして試合に臨みたい」 若い選手たちをまとめ上げたのが立川理道主将である。6年ぶりの先発、9年ぶりの10番となった立川だが、落ち着いてタクトを振った。 「9年ぶりということで少し緊張したが、始まってしまえばチームとしてやるべきこと、自分のやるべきことをやるだけ。前半は風下だったので、ボールを手放しても、キックで一気に返される可能性があったので、ボールを持ちながらスペースに運ぶことをやっていた」 指揮官はチームに落ち着きをもたらした主将を称えた。 「ハルはとても落ち着いているところがポイント。アタックではスピードを生かし、ディフェンスでも強さを見せた。ハルがチームにいることでチームは強くなるし、いい影響を得られている」 立川とともに超速ラグビーをリードしたSH藤原忍と1トライ6ゴールを決めてプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたFB李承信も手応えを口にした。 藤原「いい準備ができた。練習外のところでコネクトし、それが試合に生きた。 (立川主将は)ひと言でわかりやすい声掛けをしてくれるので、まとまる感じ。チームにとって大きな存在。(ファウルア・)マキシも含めて、(天理)大学が一緒で、クボタ(スピアーズ船橋・東京ベイ)で一緒の8・9・10番でやれてうれしい。 まずは接点でしっかりフィジカルで勝負してパスで外につなげるというローテーションを正確にやると決めていた。取り急がず、我慢することを今は80分間できている」 李「15番で初めてスタートで出たが、選手として成長できるいい経験になった。自分のスキルやプレーがスコアにつながったので、自信が持てるゲームになった。キックゲームのところは、15番として後ろからどこにスペースがあるかはしっかり見て対応できた。 (プレースキックについて)『PNC』が始まってからいいキックができている。日によって右へ行ったり左へ行ったりすることもあるが、しっかり修正できている」 果たして、優勝に輝くのは日本代表か、フィジー代表か。『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024』決勝・フィジー代表×日本代表、3位決定戦・アメリカ代表×サモア代表は9月21日(土)・東大阪市花園ラグビー場にてキックオフ。さらに1か月後の10月26日(土)には日産スタジアムでの『リポビタンDチャレンジカップ2024』日本代表×オールブラックス(ニュージーランド代表)を開催。チケット発売中。決勝の模様はBS日テレにて生中継。