高齢者9人死亡から8年、岩手 グループホーム跡地で遺族ら合掌
2016年の台風10号の豪雨災害から8年となった30日、雨が降る中、入所者9人が死亡した岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」跡地で遺族らが合掌した。千葉繁喜さん=当時(77)=を亡くした弟の利光さん(67)=同町=は「今年の台風10号は8年前と重なる。教訓を生かし、誰一人として命を失うことがないようにしてほしい」と語った。 岩手県によると、関連死を含めた死者は計28人、1人が行方不明のままだ。北海道でも犠牲者が出た。楽ん楽んには氾濫した川の濁流が押し寄せたが、施設側は洪水時の避難計画を定めていなかった。