全豪栄冠は大坂なおみか、クビトバか?海外メディア予想は真っ二つに分かれる
専門家の予想は3対2で大坂V
セリーナ・ウィリアムズの練習パートナーを務めたマーク・フラワティ氏は、「クビトバは大会の初日から好調で、それを決勝でも続けられるかどうか。大坂は相手を燃やした上で、そこに毛布を掛けるように(その動きを)鈍らすことのできる技術と武器を持っている」と分析。 「もしクビトバのサーブや、一打目のショットが良くなければ、大坂は良く動き、両手のバックハンドでカウンターをうまく打つことができると思う」として、大坂優勝を支持した。 元世界5位のジョー・デュリー氏も大坂の優勝を予想。 「大坂にとってはファーストサーブが重要で、クビトバは、大坂のセカンドサーブを狙うだろう。クビトバは、この2週間でリターンがとても素晴らしい。ただ、彼女は、なおみがよく動くので驚かされるかもしれない。一度ラリーに入り、もし、それが3回、もしくは4回と長くなれば、(大坂が)ほとんどのポイントを奪うのではないかと思っている。ペトラは、なるべく早くポイントを終わらせたいだろう」と試合の展望を語った。 5人の識者の予想は、3対2で大坂有利となったが、ほぼ真っ二つに割れたと見ていい。 大坂有利と見た3人は、いずれも接戦になるとの見立て。 ムラトグルー氏は、フルセットでの大坂の勝利、フラワティ氏は、クビトバが第1セットを取り、大坂が逆転勝利、デュリー氏もタフな戦いの末に大坂が勝つとしている。 同じく米メディアのCBSスポーツは明確な勝者予想をしなかったが、やや大坂有利と受けとれるような論調だった。 「大坂は、(準決勝で)プリスコバにやや押されたが、仕事をやり遂げた。大坂はわずか21歳だが、グランドスラム大会で連続の決勝進出となった」と、大坂の勢いを説明。 続けて「クビトバは大会を通し自分のプレーで連勝し、まだ1セットも失っていない。そうは言っても、ここまで彼女のランキング上位選手との対戦は、第15シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)の1試合だけ。一方、大坂は1回戦の勝利後、ランキング選手だけとの対戦が続いている」と、単純に決勝までの結果を実力差として判断できない事情を説明した。 それらを踏まえた上で、「大坂は、時間が経つごとに進歩を見せ(プリスコバに対しては非道な15本のエースを放った)、昨年9月にセリーナ・ウィリアムズ相手に見せたようにプレッシャーの中でも、より良いプレーをしているように見受けられた」と評価。 「大坂のメジャー大会2連勝は大きなプレッシャーだが、彼女は十分に可能なことを証明している」と、大坂について記した。 対してクビトバについても「メジャー大会優勝は2014年のウィンブルドンが最後。2度のグランドスラム優勝はいずれも英国でのもので、この決勝は28歳(のクビトバ)にもう1つの(違った)トロフィーを加える機会となる」と解説。予想記事に結論は出さなかった。 サウスポーに対する抵抗力が弱い点は、大坂の不利な部分だが、一方で、それをカバーするほどの成長面と勢いが大坂にはある。メディアの予想が二分するほど、両者の実力が拮抗していることは確か。運命の決勝戦は日本時間の本日午後17時30分以降となる。