「バルサのことを“死んだ”と思っている人々を驚かせてやろう」 退任表明のシャビ監督、選手を焚き付ける
今シーズン限りでの退任を表明したバルセロナのシャビ監督が、選手の前で自身の決断について語ったようだ。28日、スペイン紙『アス』が伝えている。 27日のビジャレアル戦後、『6月30日をもってバルセロナの監督を退任することを発表したい』とシャビ監督が辞任の意志を表明した。2021年11月にロナルド・クーマン前監督の後任として到着すると、翌2022-23シーズンには4年ぶりのラ・リーガ優勝を達成。しかし今シーズンは、チャンピオンズリーグで決勝ラウンドに進出こそしているものの、ラ・リーガでは前半戦を折り返した時点で、首位と勝ち点差「7」の3位に。そして今年に入り、スーペルコパ・デ・エスパーニャとコパ・デル・レイのタイトルを立て続けに失い、先のビジャレアル戦での屈辱的な大敗が決断の決め手となった。 一夜明けた28日の朝、トレーニング前にシャビ監督は選手とスタッフに対して、自身の決断を説明した。約30分にも及んだスピーチで、同指揮官は「このような形での発表になったことは本当に悪かったと思っている。ただ、長い間自分の中にあったことで、これ以上は待てなかった」と前置きしつつ、「これが誰にとっても最善であったことを心から信じているよ。私はプレッシャーから解放され、お前たちも大きな重圧を背負わずにプレーできるのだから」と明かした。 さらに、チーム全体の「献身と努力」に感謝を述べたシャビ監督は「我々は家族だ。この順位表に衝撃を与えられると、我々のことをすでに“死んだ”と思っている人々を驚かせることができると確信している」と気炎。『アス』によると、シャビ監督は時折言葉を詰まらせ、何度も涙を堪えていたという。そして最後は、選手、スタッフと1人ずつハグを交わしたようだ。 一連の騒動により、焚き付けられ、目の色が間違いなく変わったバルセロナの次戦は31日、延期分のラ・リーガ第20節でオサスナ戦と対戦する。
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