広島電鉄新乗車券システム 「モビリーデイズ」車載器で交通系ICに対応検討 乗客の利便性を維持
広島電鉄は新乗車券システム「モビリーデイズ」について、専用の車載器でICOCAなどのICカードでも決済できるよう検討していることを明らかにしました。 広島電鉄が今年9月から本格運用を始めた「モビリーデイズ」は、専用の車載器でスマートフォンアプリか専用のICカードで運賃を支払うことができる乗車券システムで、これまでにおよそ6万人が利用登録しています。 これまで利用されてきたICカード型乗車券「PASPY」は来年3月29日に廃止される予定で、これまでパスピーの機器では可能だった「ICOCA」など全国交通系ICカードの決済が「モビリーデイズ」専用の機器では行えず、利便性の低下が懸念されていました。 これに対し、広電はこれまでモビリーデイズ用とは別にICOCAなどに対応する機器を設置すると説明してきました。 しかし、広島電鉄の仮井康裕社長は13日、決済時の混雑などを避けるために「モビリーデイズ」の車載器でも全国交通系ICカードや流通大手の電子マネーを使えるように新たに検討していることを明らかにしました。 導入の時期は未定としています。 また「モビリーデイズ」のチャージ方法について、スマートフォンを持っていない人向けに車内でチャージできるシステムを導入する意向も示しました。 一方、JR広島駅の新しい駅ビルへの乗り入れ時期が当初予定の来年春から遅れることについて、仮井社長は「新しい駅ビルが完成した後に電車の乗り入れや新しい運行管理システムのテストを行わなければならない」として来年夏ごろになる見通しを示しました。
広島ニュースTSS