完全にフリーランスから小栗旬率いる事務所所属へ、小西桜子「すごく恵まれた環境」
デビューから連続して『ファンシー』『初恋』とヒロインを演じた小西桜子(26)。その後も高い演技力を買われ、様々な作品に引っ張りだこに。12月20日公開の『ありきたりな言葉じゃなくて』では、主人公を絶望に突き落とす女性を見事に演じきっている。今年9月からは小栗旬率いるトライストーン・エンタテインメントに所属したことで心機一転、前向きに仕事に取り組んでいるとのこと。記事前編に続いて後編では、これまでのキャリアや最近ハマっていることについても語ってもらった(前後編の後編)。>>前編は下の関連記事からご覧ください。 【写真】『ありきたりな言葉じゃなくて』ヒロイン役の小西桜子 ──映画『ありきたりな言葉じゃなくて』で主人公の拓哉はあらぬ噂話に翻弄されることになりますが、SNSの台頭によって同じような苦しみを味わうケースは増えていると思います。小西さん自身のネットとの付き合い方は? 小西 私も生活するうえでインターネットに載っていることを参考にすることはいっぱいありますけど、ネットに答えがすべてあるとは決して思えないんです。そこは普段から意識していることかもしれません。たとえば私自身のWikipediaを見ても「そこはちょっと違うんじゃないの?」みたいなところがありますし(笑)。 ──Wikipediaは結構、事実とは異なることも書かれていますからね。 小西 それにネット上には昔の発言とか情報がずっと残るのも怖いですね。社会の常識とか人の考え方ってどんどんアップデートされていくものなのですが。それなのに何年か前の発言を切り取られて、「この人はこういう考え方をする」とか決めつけられるのは疑問に思いますし。いずれにせよ、インターネットを全部鵜呑みにしてはいけないというのは肝に銘じています。 ──この作品を観る人に、どんなことを感じてほしいですか? 小西 物事って冷静に突き詰めていくと「原因があって、結果がある」ということになるはずなんです。だけど同時に、一面から見ただけでは理解できない部分もあると思うんですよね。だからこそ、多面的な見方をすることが大事じゃないかなって。 ──なるほど。非常に現代的なテーマかもしれません。 小西 たとえば自分から見たら、この人は悪い人だ。だけど、本人の中ではきちんと正義を貫いているのかもしれない。そういうのって結局は想像力の問題も絡んでくると思うんですね。この作品を観ることで、なるべく寛容で多様な価値観を持つきっかけになればいいなと思っています。