公開練習で軽快にサンドバッグを打つ武居由樹（カメラ・堺　恒志）

◆プロボクシング　▽ＷＢＯ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・ジェーソン・モロニー―同級５位・武居由樹（５月６日、東京ドーム） 　ＷＢＯ世界バンタム級５位の武居由樹（大橋）が１５日、神奈川・横浜市内のジムで練習を公開した。同級王者のＪ・モロニー（オーストラリア）戦に向け、サンドバッグ打ちではキレのあるワンツーや左ストレートを披露した。「バチっと倒してチャンピオンになる」と日本人史上２人目の全ＫＯ勝ちでの世界王座奪取を誓った。 　元世界３階級制覇王者・八重樫東（あきら）トレーナーは「ボクサーのワンツー、ストレートがやっと打てるようになった」とニヤリ。武居はトリッキーなパンチやフック、アッパーを得意としている。逆にこれまでの試合であまり打っていないオーソドックスなパンチが秘密兵器になると分析する。 　元Ｋ―１王者の武居は転向後、８戦オールＫＯ勝ち。デビューから全勝全ＫＯでの世界王者となれば、１７年５月に１３連続ＫＯ勝ちでＷＢＣ世界フライ級王座に就いた比嘉大吾（当時、白井・具志堅スポーツ）以来、日本人２人目の快挙となる。Ｋ―１王者がボクシングでも世界王者となれば、日本人初の快挙達成だ。 　戦績はＪ・モロニーが２７勝（１９ＫＯ）２敗、武居が８勝（８ＫＯ）。 　試合はＰｒｉｍｅ　Ｖｉｄｅｏで配信される。