東京都の小選挙区が25から30に拡大…衆院選の投票の前に、まずは自身の選挙区の区割り確認を
TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜18:00~)。放送では、今回の選挙から変更となる東京の小選挙区の区割りについて解説しました。 ◆東京の小選挙区の区割りが改定! 10月27日(日)に「第50回衆議院議員総選挙」が行われますが、今回から小選挙区の区割りが変更となります。東京都はこれまでの25選挙区から新たに5つ増え30選挙区となり、それに伴い大部分で区割りが改定されます。 例えば、中野区はこれまで北部が豊島区や練馬区などの一部と合わせ「東京10区」、南部は渋谷区や杉並区などの一部と合わせ「東京7区」でしたが、改定後は中野区全域が新たにできる「東京27区」に。 この変化について、中野区民に話を聞いてみると「全然知らない。もっと周知してほしい」(30代)など困惑する意見がある一方で「中野全体で1つとなればわかりやすい」とする声もありました。 また、なかにはごく一部の地域のみ改定された選挙区もあります。例えば、世田谷区は東側にある「池尻まちづくりセンター」を投票所とするエリアだけが「東京6区」から「東京5区」に変更となりました。 こうした細かい変更点が生じた地域もあるため、キャスターの豊崎由里絵は「自分が住む場所の選挙区がどうなったのか。そして、そこには誰が立候補しているのか確認してから投票所へ向かうようにしましょう」と注意を促します。 ◆小選挙区の区割りが改定された理由 そもそも、なぜ小選挙区の区割り変更があったかといえば、1票の格差是正のためです。公職選挙法の一部を改正する法律(区割り改定法)が2022(令和4)年11月に公布され、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知で選挙区が増加。反対に宮城、福島、新潟、滋賀、和歌山、岡山、広島、山口、愛媛、長崎などでは選挙区が減少しています。 この一連の動きにキャスターの堀潤は、東京一極集中が問題視されるなか「(区割り変更によって)議員の発言力も東京に集まるのではないかという問題提起もある」と懸念します。 一方、経済ジャーナリストの萩原博子さんは、区割り変更によりそれまで支持していた候補者が別の選挙区となり、自身の選挙区の候補者は知らない人ばかりになってしまう人がいるのではないかと危惧しつつ、「(今回の衆院選は)あまりにも突然で、本来だったら選挙や政策のことを事前にアナウンスしないといけなかったのに、それが全然足りていない」と苦言を呈します。 堀は、選挙を規定する公職選挙法の改正を熱望。「選挙が始まったら期間中に必ず2回ぐらいは討論会をやるべき。そうでないと論戦にならない」と意見すると、臨床心理士のみたらし加奈さんも「“選挙マルシェ”みたいな感じで候補者が全員と地域の人たちも集まって質問したりするようなことをいろいろな地域でやるべき」と堀の意見に賛同していました。