【阪神】伊藤将司、今季最多107球で5回1失点「粘りのピッチングができた」
<広島2-2阪神>◇1日◇マツダスタジアム 阪神伊藤将司投手(27)は5回で今季最多107球をかけ、粘ってしのいだ。 【イラスト】セ・リーグの順位と貯金数 初回は3番野間に10球投じるなどいきなり24球を要した。1死三塁を招いた2回は29球。3回は1死一、三塁を招くなど20球…。「粘られた」と序盤から球数がかさみながらもピンチで粘り、丁寧に無失点投球を続けた。 「毎回のようにランナーを出してしまいましたが、梅野さんと協力して、2点を守る粘りのピッチングができたと思います」 すでに85球を投じて上がった2点リードの5回。味方の失策から1死満塁とされ、4番堂林の右犠飛で1点をかえされた。それでもなお2死一、三塁の同点ピンチで5番小園を左飛に料理。最少失点で切り抜け、5回5安打1失点(自責点0)にまとめた。 リベンジをかけた一戦だった。甲子園で戦った4月10日以来、今季2度目の広島戦。前回の対戦では序盤から集中打を浴び、2回8安打で自己ワーストタイの6失点。そこから3週間、直球の質を中心に見直してきた。「初回から結構いい球がいっていた。良くなっている感じはしました」と状態の上向きを実感した。 マツダスタジアムでの登板は22年3月30日以来、約2年1カ月ぶり。アウェー感満載。久々の雰囲気にも、集中力を乱さなかった。 中6日でローテーションを回れば、次戦8日も甲子園での広島戦。「来週もカープ戦なので。反省しながら次の登板に備えたい」。次こそ、白星を狙う。【波部俊之介】