【イベントレポート】朝ドラ「ばけばけ」ヒロイン高石あかりは体力に自信あり、最後は「楽しかった!」と言いたい
2025年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン発表会見が本日10月29日に大阪・NHK大阪放送局で行われ、ヒロインの高石あかり、作者のふじきみつ彦、制作統括の橋爪國臣が出席した。 【画像】高石あかりが紹介、「思い入れのある靴下」 同作は、没落士族の娘である小泉セツをモデルにした物語。島根県で生まれ育った主人公・松野トキが、世界を転々とした末に日本にたどり着いた外国人の英語教師ハーンと出会い、怪しい話好きという共通点から次第に心を通わせる様子がつづられる。 ヒロインに選ばれた高石は2002年12月19日生まれ、宮崎県出身。主な出演作に映画・ドラマ「ベイビーわるきゅーれ」シリーズのほか、映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」、ドラマ「墜落JKと廃人教師」シリーズ、劇場アニメ「きみの色」などがある。2023年11月には、第15回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞に輝いた。 ふじきは「いい意味で初々しい方で、どんどん化けていくポテンシャル、才能、魅力を秘めています」と高石に言及し、「朝ドラはヒロインの方の代表作になる。『ばけばけ』でよかったと思ってもらえる作品にします」と決意を新たにする。そして「毎朝が楽しみになるように、応援していただけたら」と集まった報道陣に呼びかけた。 続いて呼び込まれた高石は、胸いっぱいの様子で目を潤ませながらステージに上がった。連続テレビ小説のヒロインオーディションは「舞いあがれ!」「あんぱん」に続いて3度目の挑戦で、応募者2892人の中から選ばれた。「自分がヒロインになれるはずがないと思いながら挑んだので、頭が真っ白になりました」と出演決定の知らせを受けたときを回想し、「『誰にも言ってはいけない』と言われていたので、家族にも伝えていないんです。驚いているかも」と笑顔を見せた。朝ドラヒロインを目指し始めたのは小学4年生の頃。「当時大好きだった先生に『あなたがヒロインになっているところが見たい』と言われて、それからそこだけを夢見ていました」と感慨深げに述べ、「今でも信じられないです。感謝しかないです」と改めて喜びを口にした。 高石を起用した決め手を、ふじきは「相手役とお芝居をする課題のときに『この人はトキなんだな』と思わせてくれた」と伝える。その言葉を受けて高石は「うれしいです」とほほえみ、「かしこまった感じでオーディションに行ったら、監督から『ここをベイビーわるきゅーれだと思って』と言われたんです。本当に!?と驚きましたが、その言葉のおかげで自分らしくできました」とオーディション時を懐かしむ。 長丁場の撮影になるため、体力面の自信を問われた高石は「実は自信があって。今まで携わった作品はすべて『楽しかった!』で終えているんです。この作品でも一番最後には『楽しかった』と言いたいです」とにこやかに答える。自己流の体調不良の治し方は“ジャンクなものを食べる”とのことで、「たこ焼き、お好み焼きなど、ごはんも楽しんでいけたら。お薦めのお店をぜひ教えてください」とコメント。司会のアナウンサーが「NHKなので店名は言えないんです……」と恐縮するのを見て、「失礼しました!」と大慌てしていた。 最後にふじきは「『高石さんが演じる松野トキを見てみたい』と思って選びました。できれば高石さんのままで演じていってほしいし、成長という意味での“化け”を見られたらうれしいです」と期待を寄せる。高石本人は「私はまだ何者でもない人間。自分らしくいることで、いろんな学びや人との出会いを経て化けていく姿を皆さんにお届けしたいです」と意気込んだ。 なおハーン役の俳優については橋爪から「国内外でオーディションを開催して、素晴らしい人に決まりました」「そう遠くないうちに発表されると思うので、ご期待ください」と明かされた。 連続テレビ小説「ばけばけ」は2025年の春にクランクイン予定。2025年秋から放送される。 ※高石あかりの高は、はしごだかが正式表記 (写真提供:NHK)